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2025年アート振り返り②:誰にとっての戦後なのか? 戦後80年と『万博』を語る

2026.1.29

#ART

『アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦』

中島:杉原さんは『アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦』も挙げています。

杉原:東京国立近代美術館の『アンチ・アクション』展と、横浜美術館の『いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年』をセットで語ることもできるのかなと思っていて。「戦後80年って誰にとっての戦後なのか」みたいな話で、どちらも戦後の美術史の中で見落とされていた視点を掬い上げるような展覧会だと言えると思います。

『アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦』 / 東京国立近代美術館

杉原:『アンチ・アクション』展は同展学術協力者である、大阪大学大学院人文学研究科准教授の中嶋泉さんの研究書を起点にした展覧会です。1950年代〜1960年代にかけて、日本では実は多くの女性の作家が活躍していたにもかかわらず、評価する側は男性ばかりで、批評の潮流の中で女性の作家が徐々に取り上げられなくなっていきました。そしてこの歴史観が、さらに1980年〜1990年に書かれたいくつかの日本の戦後美術史でも再生産されることで、戦後に活躍した女性たちの姿がどんどん歴史から見えなくなっていった。本展はそれに対して、見過ごされていた女性の表現にあらためてまっすぐ目を向ける展覧会になっています。

田中敦子『地獄門』(1965-69年 / 国立国際美術館蔵) / ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association

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