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藤原さくらが語る健やかな人生の歩き方。10年の活動でたどり着いた「Let It Be」の精神

2025.12.15

藤原さくら

#PR #MUSIC

人生レベルでの「メリハリ」と「足るを知る」ことの大切さ

―藤原さんは、もうすぐ30歳のお誕生日を迎えますよね。同世代の人たちも、理想の自分と実際の自分とのギャップに悩むことがあると思います。そんな中で「こうあるべき」という理想を手放すのは、勇気がいるし、葛藤がつきものだと思うのですが。

藤原:私の場合、勇気を出したというよりも、なるべくしてそうなったという感覚が強くて。前のままでは続けられなかったんじゃないかなと。もちろん成長したいという気持ちや向上心を失ったわけではなくて。仕事を頑張っている自分のこと、めっちゃ好きですし。だけど、メリハリが大事だということに気づいたんですよね。

—メリハリですか。

藤原:ずっと頑張り続けていると、ここぞという時に疲れちゃっていたりするし、逆にずっと休んでいると、ここぞっていう時に力が入らなかったりする。人生レベルでのメリハリが、これからの時代、より必要となってくると思うんです。

毎日情報が発信され続けていて、新しい情報や、自分より優れた何かを持っている人の存在を日々、目の当たりにするわけじゃないですか。上には上がいて、もっと成功している人、もっとお金持ちな人がいて……際限のない話だし、ここに囚われていたら一生満たされないと思う。それって不幸だし、全部が「やらなきゃいけないこと」になっちゃうなんて、つまらないなって。

―そうですよね。

藤原:もちろん私も「こういうことをやってみたい」という気持ちを持っているし、プロとして人前に立つ以上、向上心は持ち続けるべきだと思ってます。だけど、同時に「足るを知る」というか「今自分が持っているものや周りにいる人たちって本当に財産だな」「かなり満たされているな」という感覚もあるんです。その感覚をちゃんと持ちながら向上心を持たないと、ずっと「私なんて」って思っちゃう。本当に、時代がそうさせているというか。

今はそのメリハリについて、すごく考えてますね。どういうバランスだったら、「楽しく続けられるんだろう」って。やっぱり私たちはマシーンではないから。私はいろいろなことに興味が移り変わるタイプの人間だけど、音楽は何があっても好きで、続けてきたものだから、嫌いになるのはもったいないなと思っていて。

そのためには、適度に旅行に行ったり、「作らなきゃ」と思わずに過ごす「無の時間」があった方がいいなと。インプットとアウトプットのバランスは、これからまた変わっていくのかなと思ってます。言ってもまだ10年なので。

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