INDEX
そのとき、女性はどう描かれていたか
このとき、各ドラマで女性は、どう描かれているだろうか。
『晩餐ブルース』の場合は、女性のキャラクターは多くはないが、主人公の優太の同期で、プロデューサーをしている上野ゆい(穂志もえか)は、先輩のプロデューサーに仕事の功績を横取りされたり、企画出しの会議で女性視点の意見を軽んじられるなど、女性の感じる問題を矮小化されて、個人の感情の問題と捉えられたりしている。このドラマでは、女性は男性と同様に仕事に忙殺されていて、その上で彼女に特有の悩みがあることがリアルに描かれていて、それは決して分量的には多くはないが、心に残る部分が多かった。
『こっち向いてよ…』の洸稀は、かなりのフェミニストである。男性が女性を「守る」ということに対しては、最初からおかしいという姿勢を崩さないし、向井くんの妹・麻美(藤原さくら)なども、夫・元気(岡山天音)が一家の大黒柱であろうとしたり、彼女を守ろうとしたりする姿をノイズと感じ、結婚という制度にのっとった関係性を解消しようと考えるのだ。