メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

ロックTシャツコレクター村越雄大が語るファッションと音楽のつながり

2023.6.7

#FASHION

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

5月11日は、HIDDYさんの紹介で、レザーブランド・blackmeansのメンバーで原宿の老舗ヴィンテージセレクトショップ「LABORATORY ®(ラボラトリーアール)」のスタッフで、「NON MERCI(ノンメルシー)」というプロジェクトも手掛ける、村越雄大さんが出演。blackmeansのメンバーになった驚きのきっかけや、友人であるThe 1975メンバーとの思い出、「NON MERCI」での販売方法のこだわりなどについて伺いました。

無理やり名刺をもらってポップアップショップで勝手に店員に

タカノ(MC):昨日のHIDDYさんが「昭和のねずみ男」と……。

村越:あんな紹介の仕方あります? 昭和のねずみ男ってどういうことなんですか(笑)。

タカノ:仲の良さがね、感じられます(笑)。

村越:いつもお世話になってる、いい兄貴です(笑)。

Celeina(MC):村越さん、今日のファッションもすごいカッコ良いですね。シルバーのアクセサリーも素敵で。

タカノ:ロックTシャツコレクターという肩書きもありますから、やっぱりロックを感じるファッションです。

Celeina:ご紹介の際に3つキーワードが出てきましたけれども、まずあのレザーブランド・blackmeansのメンバーになったきっかけは?

村越:ブランドがめちゃくちゃ好きだったんですけど、どうやったらメンバーに入れるか分からなくて。とりあえず、その取り扱いのお店に入って、何とかデザイナーと知り合いになってやろうと思って、デザイナーさんがたまたま来たときに声かけて、無理やり名刺をもらって。で、もう勝手に事務所に通いまくって。ポップアップショップをやるっていうときには勝手に店頭に行って勝手に店員やるみたいな。「誰なん、あいつ?」って顔されながら。

タカノ:いや、すごい。

村越:結構、強引に。そしたら、「お前さあ、しつこいから入る?」みたいな(笑)。

Celeina:時には好きを追求する強引さみたいなところも大事なんですね。

村越:いろんなことに応用できるのかどうかわかんないですけど(笑)。

タカノ:ストリート感のあるストーリーというか。

Celeina:目標とか夢がある人は見習いたいスタンスですね。

村越:グイグイ行ったら、相手も人間なんで。

Celeina:そして、2つ目のキーワードですけれども、原宿の老舗ヴィンテージセレクトショップ「LABORATORY ®」。まず、こちらはどういったショップなのかお伺いしてもいいですか。

村越:基本的には古着屋なんですけど、「ザ・アメリカ古着」ってより、カルチャーやファッションにもうちょっと特化していて。カルチャーの中では、ロックTシャツに重きを置いてやってます。ちょっと変わった古着も多いです。

Celeina:原宿のとんちゃん通りですか?

村越:とんちゃん通りです。行ったことあります?

Celeina:あります! 今、一致しました。ありがとうございます。

タカノ:ロックTが好きな方とか、来るんですか?

村越:そうですね。Tシャツ好きな方とか、音楽好きな方とか、よく来ていただきますね。僕もスタッフもみんな音楽好きなんで、そういう話をしたり。

Celeina:村越さんが、そもそも古着とかファッションに興味を持たれたきっかけは何だったんですか?

村越:完全に音楽ですね。洋服好きになる前に音楽好きだったんで、ミュージシャンの真似で、どこのブランドを着てるんだろうとか、そういうところがファッションの入口でした。

Celeina:学生時代に好きだった音楽はどのあたりだったんですか?

村越:10代のときはパンクとオルタナティブが、すごい好きでしたね。

タカノ:なるほど、ロックTもそこからって感じですかね。

村越:そうですね。中学生ぐらいのときのTシャツ、今でもずっと着てますし。捨てられないんですよ。

タカノ:ロックT、何枚ぐらい持ってるんですか?

村越:わかんないんですよね。数えたことないんで。適当に100枚とか答えてきたんですけど、絶対100枚以上あるんで。1,000枚あるのかな、みたいな。

タカノ:すごいお宝とか、ありそうですよね。

「曲は聴いてないけど、よくロックT着てます」でOK

タカノ:ロックT自体は、ここ数年でめちゃくちゃブームになってるって聞いたんですけど。

村越:そうですね。元々ずっと好きな人が多いんですけど、この数年で、一気にグーンと。ファッション的に着る方も多いんで、本来は音楽が好きな人のものなんですけど、それ以外にも今はシェアがあって。海外にも、探してる人は多いですね。

タカノ:村越さん的に、曲は聴いてないけど、よくロックT着てますみたいな人は、どう思いますか? 厳しい方もいらっしゃいますけど。

村越:全然いいんじゃないすかね。別に着るものと聴く音楽は別ですし。グラフィックがカッコ良いから着る、でいいと思うんですよ。音楽聴いてないのに、このバンドTを着ていいのかなって思いが少しでもあるんだったら、それこそYouTubeなりサブスクなりラジオなり、音楽って今、簡単に聴けるじゃないですか。Tシャツをきっかけに、その音楽を好きになってくれたら、俺としてはすごく嬉しいです。

Celeina:嬉しいお言葉ですね。そして今日は、Tシャツのアーカイブみたいなものをまとめて製作された本を持ってきていただいて。

村越:ウチの店と「わいわい」さんっていうロックTのコレクターの人たちが一緒に作った本で、珍しいTシャツをいっぱい載っけて……。

Celeina:すごく素敵なブックレット。

村越:大分、資料的価値は高いと思うんで、是非、見てもらいたいです。

タカノ:モデルの方も、すごいカッコ良いですね。

Celeina:それではここで1曲、村越さんの選曲でお送りしたいと思うんですけれども、どんな曲を選んでくださいましたか?

村越:The 1975で“The Sound”って曲をお願いします。

Celeina:選曲理由をお伺いしてもいいですか。

村越:メンバーが友達で。

Celeina:と、友達?

村越:元々僕の友達が、バンドのヘアをずっとやってて、イギリスで。初めて日本に来るときに、その友達から「友達をアテンドして」って言われて来た奴らがThe 1975で。

タカノ:えー!

村越:そこからお付き合いさせてもらってて、この間の来日公演も観に行ったんですけど。僕、音楽からじゃなく人から入ってるんで、バンドとしてすごく好きだったかって言われたら実はそうじゃないんですけど、来日公演がめちゃくちゃ良くて。この曲、アンセム的な曲だとは思うんですけど、改めてめちゃくちゃいい曲だなと思って、これを。

友人であるThe 1975マシュー・ヒーリーとの思い出

Celeina:お友達ということで、The 1975のマシュー・ヒーリーさんはプライベートでどんな方なんですか?

村越:めちゃくちゃ良い奴ですよ、シンプルに。お客さんとかファンの人たちにもすごい優しいですし。一回、待ち合わせしてて、なかなか時間に来なくて「何してんだろう、道を迷ってるのかな?」と思って歩いてたら、めちゃくちゃ人だかりできてて。見たら、真ん中にマッティ(マシュー・ヒーリー)がいて。もう全員にサインと写真と。で、俺に気づいて「今、こんな感じだから」みたいな顔されて。めちゃくちゃ良い奴と思いました。みんなにそうですね。

タカノ:うわー。

Celeina:愛を感じるエピソードですね。そして、村越さんが手がけられている「NON MERCI(ノンメルシー)」というプロジェクトについても伺っていきたいんですけれども、こちらは、どういったプロジェクトなんですか?

村越:僕はブランドにも所属してるんで、本当に自分が着たいものを作るっていうプロジェクトです。展示会をやるとか、たくさん物を出すというよりは、自分が欲しいと思ったものを欲しいと思ったタイミングで作って、それを全部、僕が手売りしてるっていう。僕、元々、販売員なんで、そのアイテムは、全部接客して。

タカノ:村越さんから直接じゃないと買えないっていうことですね。

村越:基本は、僕のところに来てもらって。でも、遠方の方とかで来れない人いると思うんで。僕、Instagramを始めたのが一昨年とかなんですよ。で、せっかく始めたんで、DMとかで直接、連絡をもらえれば送りますよって。何でもいいんで、直接じゃなくても、お客さんとのやり取りをしたくて。お客さんが、それを思い出してくれたらいいなというか。

タカノ:村越さんとのコミュニケーションも込みで、思い出に残りますもんね。

村越:残ってもらえたらすごく嬉しいです。僕ら販売員の良いところって、そういうところだと思ってるんで。どこで買っても洋服って基本一緒だと思うんですけど、やっぱりそこにプラスアルファの価値をつけるのが、僕ら販売の仕事だと思ってるんで。

タカノ:その「NON MERCI」、検索すれば出てきますかね?

村越:基本的に出て来ないです。僕が個人でやってるんで。Instagramをフォローしていただいて、見ていただくと。あんまり大きくは、やってないんで。

https://www.instagram.com/yudai_murakoshi/

Celeina:わかりました。「FIST BUMP」今日は、レザーブランド・blackmeansのメンバーで原宿の老舗ヴィンテージセレクトショップ「LABORATORY ®」のスタッフ、「NON MERCI」というプロジェクトも手掛ける、村越雄大さんにお話を伺いました。村越さん、ありがとうございました。

村越:すいません。長い紹介で(笑)。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS