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アルバムも良かった、ジャスティン・ビーバーと藤井風
—ジャスティン・ビーバーと藤井風は、それぞれ新譜もリリースされたところですね。
伏見:ジャスティン・ビーバーの『SWAG II』と藤井風の『Prema』が同じ日にリリースされたのも、面白いなと思っています。対照的でもあるし、似てもいる。似ている点は、どちらも1980年代のマイケル・ジャクソンオマージュなんですよね。『Prema』は、『Thriller』や、ジャネット・ジャクソンの『Control』あたりを参照元にしているというのは本人も明言していて、実際サウンドも「どドマイケル」な曲もある。ジャスティン・ビーバーの『SWAG II』の1曲目“Speed Demon”は、マイケルの『Bad』に入っている楽曲のタイトルをそのまま持ってきてます。
対照的なのは、ジャスティンの方はサウンドがインディっぽいんですよね。The 1975っぽい。いま、ポップスターがインディっぽいものを作るのが、けっこうアメリカのトレンドな気がしていますけど、その流れを感じます。一方で藤井風は、インディっぽさは皆無ですよね。同じ1980年代オマージュなのに、藤井風は“Hachikō”に顕著なように割とクラブっぽい。XGの最近の曲とかもまさにそうでしたけど、日本のポップミュージックがクラブ寄りになっている一方で、アメリカのポップスはギターロック / インディロックの再構築みたいな方に向かってるような感じがして、『SWAG II』と『Prema』はそれを象徴している感じがします。
つやちゃん:なんかね、ジャスティン・ビーバーは、ちょっと疲れてるのかなと思って。すごくいろいろなことを経て、ちょっと枯れた感じというか、それがインディっぽさとも相まって新しいポップスター像を打ち出してるような気もしていて、今後のポップスターのベースとして、もしかしたらああいうスタイルが参考にされるのかもなと思いました。