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自分の中にギャルを入れて相談に乗る
ー犬山さんは子育てに関する相談の連載もやられていました。子育ては、親の事情もそれぞれ、子供の性格もみんな違う、それなのに社会規範が強く働く領域でもあって、難しいんじゃないかと思うんです。
犬山:いや、まさにそう! 本当に子育ての相談は一番センシティブですよね。「自分はこういうふうにやったから子育てめっちゃ楽にできました。みんなもそうすべき」みたいな人がいるじゃないですか。「そりゃあなたのお子さんはめっちゃ育てやすいんでしょうけど!?」と思っちゃう(笑)。あれは絶対やりたくないです。

ーイラッとしますよね(笑)。
犬山:それをしがちな人は、自分の子供しか見てないのかなと思うので、なるべくいろんな子供の姿を見る、知るということが必要なのかなと。いろんな個性の子供がいますから。私も全てを知ってるわけではないですけど、「みんな違うんだよな」という視点に立たない限り、子育てマウントになっちゃうと思うんです。そうではなく、あくまでも「これをやったらうちは上手くいったよ」という体験談の共有ならむしろありがたく、ぜひ聞きたいですよね。
ーあくまでも「私の場合は」と。
犬山:そう、主語を広くしないことが大切かなと思います。言い方の問題ですよね。子育てに限らずお悩み相談は「私が答えてあげる」じゃなくて、同じ立場の友達みたいな感覚が重要というか。その上で、私は専門家の話を聞くチャンスに恵まれてるので、よければそれもお話ししますよ、という感じで。
ー「わかる、私も大変だった」からのスタートですね。
犬山:ギャルの「わかるー」ですよ。ギャルを美化しすぎるのもよくないですけど、私は元々ギャルだったので言わせてください。ギャルマインドでの「わかるー」、「だよねー」からの「あれムカつくよねー」はやっぱりギャル同士のケアなんですよね。クソバイスを受けた時は「ウケるー」でクソバイスを肯定もせずに笑い飛ばす。当時のギャルはもっと世間の風当たりが強かったし、男ウケをもっと気にしなくちゃいけなかった時代に「ウチら超可愛いじゃん」で突っ走ったわけです。ギャル文化にも功罪はありますけど、功の部分は自分主体だったこと。相談に乗る時は自分の中にギャルを入れると自分主体でいられる気がします。
