堺雅人が主演を務める舞台『スリーゴースト』が10月に東京・渋谷のPARCO劇場で上演される。
同作は、トニー賞やローレンス・オリヴィエ賞など数々の演劇賞を受賞してきたイギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスが、数年後の世界をテーマに書き下ろした新作戯曲。演出を手掛けるのは、2022年にPARCO劇場で上演された『セールスマンの死』などの演出を行ってきたショーン・ホームズ。
堺雅人が舞台に出演するのは17年ぶり。共演者には倉科カナ、伊勢佳世、迫田孝也、sara、小日向星一、高畑淳子、段田安則が名を連ねている。

同公演は、2020年に上演されたサイモン脚本の舞台『FORTUNE』を起点に始動。ロンドンと日本でのワークショップなどを行い、6年の準備期間を経て上演が決定した。東京公演の後は、11月から12月にかけて大阪、福岡、愛知、岡山、宮崎を巡る全国ツアーも予定されている。
日本の東京という、愛してやまない街で、尊敬するパルコのプロデューサー、パルコの皆様、ゴーチ・ブラザーズの皆様と一緒に、素晴らしい俳優の堺雅人さんをお迎えして、大事な友人のショーンと共に新しいプロジェクトが出来ることに心から感謝しています。僕の戯曲はどんな作品でも愛するものが根底にあり、今回も同様だと思っております。本作はゴーストストーリーと言われる物語にはなりますので、人間の心や考えることのダークな部分もありながらラブストーリーであると思っています。タイトルの『スリーゴースト』には、「どんな人間にも三人のゴーストがいる」という意味を込めました。これは僕が想像で作り上げたものですが、一人目はその人物に警告を与える者、二人目はその人物を慰める者、三人目は「そろそろ終わる時ですよ」と伝える者です。
劇作家:サイモン・スティーヴンス
名優には共通して、強固な想いと全身全霊で取り組む姿勢、戯曲と向き合う想像力と遊び心を持って取り組む姿勢があり、堺さんにも共通すると思います。今回の会見を通して改めて、素晴らしい俳優というだけでなく、真のコラボレーター、友人と出会えたと思いました。そして、この美しい街で素晴らしい特別なものが出来ると確信が持てました。
私にとって、パルコとのコラボレーションは今作で 5 本目となります。この節目を、これほどまでに複雑で美しく、素晴らしい戯曲と共に迎えられることを心から光栄に思います。新作の演出に取り組むことは、何よりもエキサイティングな挑戦です。
演出家:ショーン・ホームズ
キャスト・スタッフ全員でさまざまなことを試し、探りながら形にしていくプロセスを、私自身とても楽しみにしています。アーティストにとって、常に新しいものを発見し、探求し続けることは何より重要なことです。ここに集まった私たちは皆、これまで多くの経験を積んできましたが、そんな我々にとっても、今作はかつてない「特別な、二つとないプロジェクト」になると確信しています。
この作品は、ロンドンでも東京でもない「その間のどこか」……我々の現実とは少し違う世界に漂っているような物語です。この素晴らしいプロフェッショナルな俳優陣と、サイモンが書き上げた見事な戯曲。そこに、私の(きっと、まあまあ上手くいくであろう)演出が加わります。ダークでありながら、ユーモアと美しさに満ちた他にはないストーリーを、皆さんと共に描き出せれば幸いです。
これから始まる探求の先に、お客様がこれまで観たことのないような唯一無二の作品をお届けできることを、心から願っています。
事前に行われたワークショップを見学させていただきました。見学だけのつもりだったのですが、少しだけ舞台にも立たせていただき、すばらしい俳優の皆さんやサイモンさん、ショーンさんと一緒に、いろんな実験を重ねることができました。本当に贅沢な時間でした。
主演:堺雅人
大学時代も、そんなふうに一日中、劇団の仲間たちと実験や探求をしていたんですが、お二人は遥かに緻密で楽しい遊びをされていて、もっと早くご一緒したかったなと思いました。
今は、誰も見たことのない、楽しい遊びに混ぜていただく子供のような気持ちでいます。これから数ヶ月かけた壮大な実験の成果を、秋に皆さんにお見せできればと思います。
今回、特に楽しみにしているのは稽古場での準備期間です。映像作品では、どうしても一人で準備をして、現場で答え合わせをする。それもスリリングさや楽しさはあるんですが、舞台はみんなで時間をかけて準備をする。それが何にも代えがたい楽しい時間だと思っています。
見学したワークショップでも、ショーンさんやサイモンさんといった、いい年をして、実績もある大人たちが、真っ先に泥んこ遊びをしにいく子供のように遊んでいました。ひとつのアイディアがうまくいったり、失敗したりをみんなで喜んでいる。豪華なキャストの皆さんとそうした時間を過ごすのが楽しみで、しかたありません。
舞台への出演は 17 年ぶりになりますが、特に心配なことは思いつきません。僕のキャリアは大学時代、200 人くらいのお客様を前にした劇場からスタートしているのですが、当時からあまり演技は変化していない気がします。ですから、久しぶりの舞台だからといって、まったく意気込みがない自分に、ちょっと驚いています(笑)。
共演者の皆さんも本当に素晴らしい俳優さんばかりです。仮に僕が本番で一行目から台詞がスッポリ抜けたとしても、何とかしてくれそうなメンバーじゃないですか。今はもう、ただただ、わくわくしています。
また今回は故郷の宮崎での公演も楽しみです。高校時代、演劇部の狭い部室で、詰襟を着て発声練習をしていた頃から、モチベーションは何ひとつ変わらないまま、52 歳の今にたどり着きました。
ぜひ、この作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。
PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』

【東京公演】 2026 年 10 月 PARCO 劇場
【全国ツアー】 2026 年 11~12 月(大阪、福岡、愛知、岡山、宮崎)
作:サイモン・スティーヴンス 翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ 美術・衣裳:ジョン・ボウサー 演出補:桐山知也
出演:堺雅人 倉科カナ 伊勢佳世 迫田孝也 sara 小日向星一/高畑淳子 段田安則
<STAFF>
音楽=かみむら周平 ステージング=小野寺修二 照明=横原由佑 音響=井上正弘
ヘアメイク=佐藤裕子 美術助手=中根聡子 衣裳助手=阿部朱美
演出助手=陶山浩乃・渋谷真紀子 通訳=時田曜子 舞台監督=津江健太
宣伝美術=河野真一 宣伝 PR=る・ひまわり 宣伝映像=尾野慎太郎
プロデューサー=佐藤玄 制作=笹岡征矢 制作協力=伊藤達哉
制作協力=ゴーチ・ブラザーズ
企画・製作=株式会社パルコ