東京芸術劇場は、2026年度より岡田利規を舞台芸術部門の新芸術監督に迎えた新体制のラインナップとして、『NORA』『リア王 – King Lear-』を東京芸術劇場プレイハウスで上演することを発表した。
7月に上演される『NORA』は、ヘンリック・イプセン『人形の家』を原作に、ヨーロッパで注目を集める演出家ティモフェイ・クリャービンが手掛ける代表作。19世紀の会話劇を、メッセンジャーやビデオ通話などスマートフォン中心のコミュニケーションへ大胆に置き換え、登場人物のやりとりがリアルタイムで可視化される演出で現代の孤独や葛藤を浮かび上がらせる。主演は黒木華で、共演に勝地涼、瀧内公美、鈴木浩介らが名を連ねる。公演は、7月15日(水)〜26日(日)(予定)で、一般発売は4月18日(土)(予定)。宮城、愛知公演なども予定されている。
続く9月〜10月には、シェイクスピア四大悲劇の一つ『リア王』を上演。「老い」「世代交替」「相続」といった現代社会にも通底するテーマを軸に、森新太郎が演出を担い、内野聖陽が主演を務める。前田公輝、井之脇海、清水くるみ、川上友里、内田慈、杉本哲太、山路和弘らが集結。公演は、9月21日(月)〜10月4日(日)(予定)で、一般発売は7月予定。新潟、愛知、兵庫、岡山、福岡公演も行われる。
岡田利規芸術監督メッセージ
『NORA』
現在わたしたちの内面・心・魂をなにより映し出しているのは、なんといってもわたしたち自身のスマートフォンの画面。ですから、近代劇の古典中の古典、イプセンの『人形の家』を現代化するために、登場人物たちのスマートフォンを窃視し、画面上のやりとりを見せるという手法を駆使して物語を示していくティモフェイ・クリャービン氏の演出アイデアは、鮮やかであるばかりか、このうえなく真っ当です。古典を、現代を生きる私たちのためのものとして用いる。その最良の例のひとつとなるだろう『NORA』が、みなさまを挑発します。
『リア王』
東京芸術劇場は、徹底的にヴィヴィッドな現代的問いとして機能させる、というコンセプトのもとで〈古典〉を扱っていきます。
森新太郎さん演出、内野聖陽さん主演の、希望のなさに打ちひしがれた果てに残る問いをわたしたちに突きつけてくれるようなヒリヒリした「リア王」が生み出されます。
黒木華コメント
1879年に書かれた「人形の家」に、現代欠かすことのできないスマホが取り入れられることによって、ノラや他の登場人物達の孤独や葛藤、欲求がより見えてくるのではないかと今からとても楽しみでなりません。
これまでのティモフェイ氏のワークショップを拝見し、これからどのように「NORA」が作り上げられていくのか大変興味深く、面白い作品になるに違いないと感じています。
東京芸術劇場へ観劇によく行きますが、舞台に立つのは2011年の「南へ」以来になるので、久々の広大な空間をしっかりと味わいたいと思います。
内野聖陽コメント
なぜいま『リア王』を演じるか?それは、自分が納得いくリアという作品を見てみたいからです。17 世紀のシェイクスピアの時代も 21 世紀の現在も、人間ってのは大して成長してないなということ。そして、非常事態の中で見せる人間の本音の絡み合いは、やはりワクワクするものがあること。そういう作り手のワクワク感をお届けしたいのと、やはり、創作過程で自分たちが思いもよらなかった景色が見えて来たら最高だなと思っています。何よりリアという作品を、今、初老の段階に入っている自分なら、どう演じるのかをみてみたいという感覚があります。
この企画を立ち上げた時はこんなにも『リア王』ラッシュが続くとは思いもよりませんでした。『リア王』には現代に生きる我々が直面している問題が多いからなのではと思ってます。国のトップの覇権争い、親子・血縁・側近のディスコミュニケーション、そして、老いや健康寿命の問題などなど…またリアかよと思われるかもしれませんが、森新太郎演出のリアは、絶対に面白くなる予感がします。まずはテキストを深く掘り下げて内野ならではの感性でリアを自由に羽ばたかせたい。そして才能ある共演者の皆様とのセッションで面白い景色を沢山発見したいです。 森新太郎さんという現代演劇の気鋭の才能に、演者としてたくさん提示して創造的なセッションが沢山出来れば、きっといい結果が生まれると信じてます。 ご期待ください。
【公演概要】
公演名 NORA
原作 『人形の家』 ヘンリック・イプセン
演出 ティモフェイ・クリャービン
出演 黒木華 勝地涼 瀧内公美 鈴木浩介 ほか
公演日程 2026 年7月 15 日~26 日(予定)
会場 東京芸術劇場 プレイハウス
一般発売 2026 年 4 月 18 日(土)(予定)
主催・企画制作 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
お問合せ 東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く 10:00~19:00)
特設 HP https://nora.geigeki-classics.jp
※他に、宮城、愛知公演他予定
公演名 リア王 – King Lear-
作 ウィリアム・シェイクスピア
訳 松岡和子
演出 森新太郎
出演 内野聖陽
前田公輝 井之脇海 清水くるみ 川上友里 内田慈
大山真志 永島敬三 和田正人 杉本哲太 山路和弘 ほか
公演日程 2026 年 9 月 21 日~10 月 4 日(予定)
会場 東京芸術劇場 プレイハウス
主催・企画制作 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
一般発売 7月予定
お問合せ 東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く 10:00~19:00)
特設 HP https://kinglear.geigeki-classics.jp
※他に 新潟、愛知、兵庫、岡山、福岡公演あり