た組の新作『景色のよい観光地』が、1月17日(土)から2月1日(日)まで東京・池袋の東京芸術劇場 シアターイーストにて上演。主宰・加藤拓也とキャストからのコメントが公開された。
第67回岸田國士戯曲賞や読売演劇大賞優秀演出家賞などの受賞歴をもつ加藤による2年ぶりの劇団書き下ろしとして上演される同作は、山中の観光地にある現代的なお茶屋が舞台。「毒のある物を調理する」という趣味をもつ健介と、その趣味に惚れ込む隆治が共同で店を経営し、一緒に生活する中で、お茶屋が開店して1年が経ったある日の閉店後に物語が展開する。近くの旅館で働く前野とオーガニックレストランを経営する宮口が店を訪れ、健介の密やかな趣味を知り、たくさんの人に共有するよう説得を始める内容となっている。
今回のコメントは、隆治役・平原テツ、健介役・田村健太郎、前野役・安達祐実、宮口役・宮﨑秋人、楊役・吳静依と加藤から寄せられた。
◎隆治役 平原テツ
今回の作品はマジで会話、会話、会話ですね。
まぁ、加藤くんの作品は毎回こうなんですが…ずーと皆んな喋ってます。
だからこそ丁寧にやらないと、スルスル〜と進んでお客さんを置いてけぼりにしちゃうので、受け取って貰えるようしっかりと創り上げていく所存です。
相変わらず加藤くんのキレっぷりが出てる作品なので、楽しみにして下さい。◎健介役 田村健太郎
僕は旅が好きです。知らない土地を歩いて、普段感じれないことを感じたり気づいたりしながら観光する。劇場もそういう場所だと思います。
見に来てくれた方を知らない場所にお連れできるよう、稽古したいと思います。
果たしてどんな景色が広がるのか。脚本を読みますと、ほのぼのとした観光ツアーにはならなそうな雰囲気です。ミステリツアーかクレイジージャーニーか…乞うご期待!◎前野役 安達祐実
加藤さんとまた舞台を作れることが、嬉しいです。
台本の2ページ目くらいで既に「これは大変なことになりそうだ」と思いました。でも大丈夫!テツさんもタムケンさんもいるんだから!と言い聞かせています。
それにしても人間ってなんでしょう。見たくないものには蓋をして、平気な顔で生きていたりする。
みなさんの立っているその場所からはどんな景色が見えますか?しっかり立っていると思っていたその場所が、観劇後にはグラグラと揺らいでいるかもしれません。
何はともあれ、楽しみながら一生懸命演じたいと思います。◎宮口役 宮崎秋人
この度、た組に初参加します宮崎秋人と申します。
「心臓が濡れる」で初めてた組作品を観劇してから、一ファンとして追っかけていたので念願叶っての出演です。
初めて手にするた組の台本を心躍らせながら読んで、「うわーこの役を自分がやるのか」と、デビューの頃に近い感覚になりました。
脚本からざわざわするような音が鳴ってる感覚があって新しい出会いを既に感じております。稽古が楽しみです。よろしくお願いいたします。◎楊役 吳静依(ウー・ジンイー)
即將要前往異地進行約三個月的排練及演出,既興奮又緊張。
人與人的接觸已經有很多的可能,更何況要面對的是不同文化之間的碰撞。
對我而言,日本不算陌生,在文化及生活方式上卻跟台灣有很多的不同。
我會帶著台灣的靈魂,與各位優秀的夥伴共事,在劇組中努力探索。
像是實驗、冒險一樣,想想就覺得很刺激!
これから3ヶ月ほど異国の地で稽古と公演に取り組みます。ワクワクすると同時に、少し緊張もしています。
異なる文化との出会いはもちろん、人と人との交流にはすでにたくさんの可能性があると感じています。
日本は私にとってまったく馴染みのない国ではありませんが、文化や生活様式には台湾とは大きく違う部分もあります。
私は台湾の魂を胸に、素晴らしいチームの皆さまと協力しながら、さまざまなことを探求していけたらと思っています。
それはまるで実験であり、冒険のようでもあり、考えるだけでワクワクしてきます!◎作・演出:加藤拓也
舌の上に機械を乗せると電気信号で味が再現できるようですが、食べちゃいけない物の味も成分を分析すれば、味が再現できて、食べちゃいけないものが体験できるようになるのではないかと思いました。食べられない物の中にも美味しいと感じる成分はあるはず。お話は鍼灸師がお茶屋になって食べちゃいけないものを食べる話で、沢山の人に観てもらいたいと思っています。
公演チケットは一般発売中。なお、ツアー公演として、2月14日(土)と15日(日)には札幌・北八劇場、2月21日(土)と22日(日)には大阪・ABCホールで上演される。
た組『景色のよい観光地』

2026年1月17日(土)-2月1日(日)
東京芸術劇場 シアターイースト
【作・演出】加藤拓也
【出演】平原テツ 田村健太郎 / 安達祐実 / 宮﨑秋人 吳静依(Jing Wu)
【あらすじ】
山中の観光地にある現代的なお茶屋。健介と隆治は一緒に生活をしながら共同で経営している。健介は主にお茶やお菓子を担当し、隆治は経営や運営の全般を管理していた。隆治は「毒のある物を調理する」という健介の趣味に惚れ込んでいる。
【公演スケジュール】
1/17(土) 19:00★
1/18(日) 14:00★ / 18:00★
1/19(月) 休演日
1/20(火) 休演日
1/21(水) 19:00
1/22(木) 14:00 / 19:00
1/23(金) 19:00
1/24(土) 14:00 / 18:00
1/25(日) 14:00
1/26(月) 休演日
1/27(火) 19:00
1/28(水) 14:00■ / 19:00■
1/29(木) 19:00●
1/30(金) 19:00
1/31(土) 14:00 / 18:00
2/1(日) 14:00
※受付は開演の45分前、開場は30分前
★=プレビュー公演
■=記録撮影のため客席にカメラが入ります。あらかじめご了承ください。
●=聴覚に障害のある方のための「ポータブル字幕機提供」を実施(要予約)
すべての公演で一部の座席でヒアリングループ(磁気ループ)が作動いたします。
【チケット料金】(全席指定・税込)
プレビュー公演:¥4,000
一般:¥4,900
25歳以下:¥3,500
高校生以下:¥1,000
2025年11月22日(土)10:00〜販売中