ジェームズ・ガンがDCスタジオの共同CEOに就任して生まれ変わった、新生「DCユニバース」。その映画第2弾となる『スーパーガール』が2026年夏に日本公開が決定し、それにあわせてティザービジュアル&予告が全世界同時解禁された。
かつてヘレン・スレイターやサッシャ・カジェ、ドラマではメリッサ・ブノワといった女優が演じてきた、スーパーマンの従妹スーパーガールことカーラ・ゾー=エル。
そんなスーパーガール役に新たに抜擢されたのは、オーストラリア出身のミリー・オールコック。『パイン・ギャップ -諜報機関実録-』や『ジャネット・キング』などのドラマシリーズに出演する子役として知られ、成長に従って、近年は繊細な役を演じることも多くなった。Netflixドラマ『セイレーンの誘惑』のシモーヌ役も記憶に新しいが、今作『スーパーガール』が大作映画としては初主演となる。
すでに初お披露目となった『スーパーマン』では、数分程度のカメオ出演ながらロックな印象を残しており、今までのわりと優等生が多かったイメージと異なるスーパーガールに期待が集まっている。
それもそのはず、今作は2021年から2022年にかけて出版された『Supergirl: Woman of Tomorrow』を下敷きとしている。同作のライターを務めたトム・キングは、マーベルコミックスでアシスタントを務め、CIA対テロ部隊で7年間勤務した後にデビューした異例の経歴をもつことで知られており、その経験は様々な作品のなかでも活かされている。
リアルベースな描写を得意とするキングが、スーパーガールというキャラクターを現代的視点で再解釈した作品を下敷きにしていることもあり、典型的なZ世代で、常に何かに反発したようなロックな印象があるし、ティザー予告のなかでもBlondieの名曲“Call Me”が象徴的に使用されている。そして「真実 / 正義 / どうでもいい」というティザービジュアルのキャッチコピーにもそれが強く表現されている。
監督には、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『クルエラ』のクレイグ・ギレスピーが抜擢された。『フライトナイト/恐怖の夜』のように、アクション要素のある作品は手掛けたことはあったものの、ザ・アクション映画は今先が初めてとなる。というよりも、今作に求めているのは、ひとりの女性の成長であって、アクション映画ではないのかもしれない……。
さらに注目すべきは、脚本には『ワンダーウーマン』の新作映画にも参加予定であり、今後制作される女性キャラクターを主人公にした作品に大きく関わることにアナ・ノゲイラが参加していることだ。テレビドラマの女優として活躍してきたアナが、脚本家としてどんな出発を果たすかも注目したいし、今後のDC映画の行く末も決まってくるだろう。
そして予告(1分35秒の部分)のなかで、ついに姿を表した、ジェイソン・モモア扮する新キャラクター、ロボ。
といっても、ほとんどシルエットのみではあるが……。
1990年代から何度も映画化企画が浮上し、ガイ・リッチーやマイケル・ベイが手掛けるという話もありながら、結局実現せずに今に至る人気キャラクターが、やっとスクリーンデビューするというのだから、アメコミファンは歓喜しないではいられない。
『スーパーガール』(原題:Supergirl)
2026年夏 劇場公開
監督:クレイグ・ギレスピー(『クルエラ』、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)
出演:ミリー・オールコック、イヴ・リドリー、ジェイソン・モモア 他
製作:ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン
全米公開:2026年6月26日
原題:Supergirl
配給:東和ピクチャーズ・東宝
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