俳優・磯村勇斗と、映画初主演となるAぇ! group・末澤誠也がW主演を務める、映画『mentor』の制作が決定した。2026年秋の劇場公開を目指す。
同作の監督 / 脚本を手がけるのは、『ミッシング』『空白』『ヒメアノ〜ル』などの𠮷田恵輔。企画を担うのは、『新聞記者』など話題作を手がけてきたスターサンズ。同作は11月4日(火)にクランクインし、12月中旬までの撮影を予定している。
物語は、15年前の夏に起きたある火災事故から始まる。少年の無邪気な花火遊びがアパートを全焼させ、黒焦げの妻を抱えた男・埜本(のもと)が、燃えさかるアパートの一室から姿を現す。強烈な光景を前に、当事者であった少年たち龍之介と拓海の時間は、その日を境に止まってしまった。
やがて大人になった二人は、まったく異なる道を歩む。龍之介(磯村勇斗)は罪に蓋をし、アーチェリーのオリンピック日本代表候補として前へ進もうとする。一方、拓海(末澤誠也)はいまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱な日々に立ちすくんでいた。そんな二人の前に埜本が再び現れるが、恨みの言葉を口にすることなく「君はもう、充分に償ったよ」と静かに語りかける。不気味なほど優しいその姿は、やがて彼らにとっての「mentor/メンター(助言者・導き手)」となっていく。このメンター=埜本を誰が演じるのかは、現時点では明かされていない。
監督 / 脚本の𠮷田と主演を務める磯村、末澤からコメントが届いている。
磯村勇斗(益子龍之介役)/W主演
𠮷田恵輔監督の作品は以前から拝見していて、いつかご一緒したいと思っていました。
アーチェリーという役柄にも挑戦してみたかったので、
今回のお話はまさに“やってみたい”が重なった奇跡のような出会いでした。
𠮷田監督はとてもフランクでお話ししやすく、きっと現場も明るく進んでいくのではという予感があります。
どんな化学反応が起こるのか、まだ自分でも想像がつきませんが、
だからこそその“わからなさ”を楽しみに、現場で生まれる瞬間を大切に撮影に挑みたいと思います。
末澤誠也(上谷拓海役)/W主演
個人としては初の映画出演で、しかも主演という形で𠮷田恵輔監督の作品に参加できること、
本当に光栄に思っています。今まで演じたことのない役どころに向き合うのはプレッシャーもありますが、
それ以上に喜びと覚悟の方が大きいです。
磯村さんとも初共演ですが、とても話しやすく、ここから一緒に関係性を築けたらと思っています。
日々の現場の中で吸収しながら、自分をアップデートし、全力で良い作品にしていけたらと思っています。
𠮷田恵輔/監督・脚本
私は大切な人を亡くした事が何度かあり、その度にうまく泣いたりする事が出来ず、
自分は冷めた人間なんじゃないかと落ち込んだりします。
友人から哀しみ方は人それぞれ、比べるものじゃないと言われ救われた気持ちになりました。
この物語も罪の意識、喪失感、人によっての捉え方の違いをテーマにしています。
身に覚えのある痛い所をついていきながら、感動できる作品を目指します。
メンター役(未発表)との共演について
■磯村勇斗
メンター役の方は、本当にとんでもない役者さんです。どう演じられるのか、想像を遥かに超えてくるだろうというワクワク感がありますし、現場でお会いできるのが楽しみでなりません。共演を通じて、たくさんの刺激を受けられるのではと期待しています。
■末澤誠也
恐れ多いというか、ご一緒させていただくことが凄く光栄ですし、現場での空気感やお芝居から多くを学ばせていただきたいと思っています。ビジュアルや佇まい含めて、どういう形で現れるのか、すごく楽しみにしています。
『mentor』
監督・脚本: 𠮷田恵輔 出演: 磯村勇斗 末澤誠也
製作幹事: エイベックス・ピクチャーズ
企画製作: スターサンズ
制作プロダクション: SS工房
配給: エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ
コピーライト:©︎『mentor』製作委員会
あらすじ
15年前の夏。少年の花火遊び— 龍之介と拓海の無邪気な火遊びが、隣のアパートを全焼させた。黒焦げの妻を抱えて現れた男・埜本(のもと)。その光景を前に、二人の人生は止まった。やがて— 罪に蓋をし前へ進もうとする龍之介は、アーチェリーのオリンピック日本代表選考に残る強化選手として日々を過ごしていた。一方、過去に取り残されたままの拓海は、いまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱な日々を送っていた。対照的な二人の前に、あの火傷の男・埜本が再び現れる。ところが彼は、恨みどころか“慈愛”そのもの。優しすぎて、どこか怖いほどに。「君はもう、充分に償ったよ」。不気味なほど優しい埜本の言葉は、いつしか—彼らにとっての“mentor/メンター”(助言者・導き手)となっていく。