10月24日(金)より劇場公開されている杉咲花主演映画『ミーツ・ザ・ワールド』に、菅田将暉が出演していることが明かされた。
金原ひとみの同名小説を原作とし、『くれなずめ』や『不死身ラヴァーズ』などの松居大悟が監督を務めて映画化された同作。杉咲花が演じる主人公・由嘉里は、擬人化焼肉漫画『ミート・イズ・マイン』に全力で愛を注ぎながらも、自分のことは好きになれない27歳。結婚や出産などで次々と「離脱」するオタク仲間に不安と焦りを感じて婚活を始めるも惨敗し、合コンの帰り道に歌舞伎町の道端で酔いつぶれてしまった由嘉里は、美しいキャバクラ嬢・ライに助けられたことをきっかけに、自分とは違う価値観を持ち、今まで交わることのなかった人たちと出会っていく。希死念慮を抱えるキャバクラ嬢・ライを南琴奈、既婚者で不特定多数から愛されたいホスト・アサヒを板垣李光人、人が死ぬ話ばかりを書いている毒舌な作家・ユキを蒼井優、すべての人を受け入れるBAR「寂寥」の店主・オシンを渋川清彦が演じているほか、令和ロマンのくるまが映画初出演を果たしたことでも話題を呼んでいる。
同作で菅田が演じたのは、ライのかつての恋人である鵠沼藤治。ライに生きて欲しいと強く願い、ライが今でも思いを寄せる藤治に望みを託した由嘉里は、藤治と約6分にわたって電話で話をする。由嘉里はライへの思いや生きることへの渇望を藤治にぶつけ、藤治は自分の思うライについて語る。
菅田と松居監督がタッグを組んだのは、『男子高校生の日常』以来12年振りとなる。松居監督は、オファーの理由を「哀愁を漂わせながら酸いも甘いも呑み込んで第一線で闘っている“ギリギリで生きている感”が藤治と重なったんです。その上で、由嘉里が胸に抱えていた想いをぶつける相手ながら、電話のみでやり取りする役どころになるので、圧倒的に芝居が上手い人にお願いしたいと思い、菅田くんに“現代の生きづらさを代弁してもらえないか”とオファーしました」と語った。菅田は声のみの出演となったが、事前に松居監督と何度か電話ですり合わせをした上で撮影現場に足を運び、藤治としての衣装を着用したうえで、実際に電話から聞こえてくる由嘉里の言葉を聞きながら収録を行ったという。菅田からのコメントも到着している。
杉咲さんの声を聞いた瞬間に、これまでの由嘉里の日々がものすごいエネルギーで入ってきたのを覚えています。松居監督たちと作り上げてきた時間が流れ込んできた気がして、震えました。ほんとにその1秒で、素敵な現場なんだなと感じました。瑞々しく脂っこい登場人物たち、吐き出すように貪る焼肉。ずっとよくわからない自分。香ばしい思い出も愛しく感じてくる映画だと思います。参加できて幸せです。
菅田将暉
映画『ミーツ・ザ・ワールド』

<キャスト&スタッフ>
杉咲花
南琴奈 板垣李光人
くるま(令和ロマン) 加藤千尋 和田光沙 安藤裕子 中山祐一朗 佐藤寛太
渋川清彦 筒井真理子 / 蒼井優
(劇中アニメ「ミート・イズ・マイン」) 村瀬歩 坂田将吾 阿座上洋平 田丸篤志
監督:松居大悟 
原作:金原ひとみ『ミーツ・ザ・ワールド』(集英社文庫 刊)
脚本:國吉咲貴 松居大悟 音楽:クリープハイプ
主題歌:クリープハイプ「だからなんだって話」(ユニバーサルシグマ)
製作:藤本款 和田佳恵 津嶋敬介 大好誠 プロデューサー:深瀬和美 白石裕菜 
撮影:塩谷大樹 照明:藤井勇 録音:西條博介 美術:井上心平 装飾:遠藤善人 編集:瀧田隆一 スタイリスト:山本マナ ヘアメイク:風間啓子 
音響効果:渋谷圭介 VFXスーパーバイザー:鎌田康介 助監督:山下久義 制作担当:緒方裕士 アニメーション制作:UWAN Pictures キャラクターデザイン:あおいれびん
製作委員会:クロックワークス テレビ東京 ホリプロ 集英社 制作プロダクション:ホリプロ 製作幹事・配給:クロックワークス
©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会 
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
2025年/日本/カラー/アカデミー(1.37:1)/5.1ch/126分/G
公式X/Instagram/TikTok:@mtwmovie
<Story>
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」に全力で愛を注ぎながらも、自分のことは好きになれない由嘉里。27歳になって結婚・出産…と違う世界に次々と離脱する腐女子仲間をみて、このまま仕事と趣味だけで生きていくことへの不安と焦りを感じ、婚活を始める。しかし参加した合コンで惨敗。歌舞伎町で酔いつぶれていたところ、希死念慮を抱えるキャバ嬢・ライに助けられる。ライになぜか惹かれた由嘉里は、そのままルームシェアを始めることに。やがて、既婚のNo.1ホスト・アサヒ、人の死ばかりを題材にする毒舌作家・ユキ、街に寄り添うBARのマスター・オシンと出会い、歌舞伎町での生活に安らぎを覚えていく。そんな日々の中でもライのことが気がかりな由嘉里は、かつての恋人との確執が解ければ死にたい感情は消えるかもしれないと考え、アサヒやユキ、オシンに相談する。だが、価値観を押し付けるのはよくないと言われてしまう。それでもライに生きてほしいと願う由嘉里は、元恋人との再会を試みるが―。
 
                               
           
           
       
           
       
           
       
           
       
           
       
           
       
           
       
           
           
           
           
           
           
           
           
          