舞台作品『Planet[wanderer]』が11月1日(土)から3日(月・祝)に東京芸術劇場にて上演される。
同作は舞台美術を彫刻家・名和晃平が務め、ダンサー / 振付家であるダミアン・ジャレが振付を担当、作品コンセプトの構築は両者が務めた舞台作品。2020年に東京芸術劇場での上演が予定されていたが新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となり、舞台芸術祭『秋の隕石2025東京』のプログラム『芸劇オータムセレクション』主催公演として上演される。
本作は、2016年にロームシアター京都で世界初演され、岡山や神奈川でも上演され好評を博した舞台作品『VESSEL』の続編にあたる。前作『VESSEL』が、日本最古の書物『古事記』に登場する「黄泉の国(死者の世界)」と「高天原(神の住処)」という二つの世界を描いていたのに対し、『Planet[wanderer]』では、第三の世界「葦原中国(あしはらのなかつくに)」──すなわち私たちが生きる現世を舞台に、人間が〈力と脆弱さ〉〈調和と生存〉〈破壊と進化〉のあいだで揺れ動く姿を描き出す。
11月8日(土)、9日(日)にはロームシアター京都でも公演が行われ、それに先駆けて8月27日(水)には同作についてダミアン・ジャレ、名和晃平が登壇するトークイベント『ダミアン・ジャレ×名和晃平『Planet[wanderer]』をめぐって』も開催される。
また、名和晃平とダミアン・ジャレからのコメントも届いている。
『Planet[wanderer]』をついに日本で上演できることに、大変感動し、高揚しています。日本は、名和晃平氏とともに構想を温め始めた場所であり、この複雑なプロジェクトの最初のリサーチ・ワークショップを京都と石巻で丹念に作り上げた場所でもあります。当初はもっと早い時期での上演を目指していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックやその他の技術的な要因により、実現が叶いませんでした。
ダミアン・ジャレ
『Planet[wanderer]』はこれまで世界各地で上演されてきましたが、日本の観客の皆様は、この作品のコンセプトの背景と表現形式の両方に見られる、計り知れないほど多くの深く日本的な文化的要素をすぐに認識されることでしょう。この作品は日本でこそ、他の国では成し得ないほどの共感を得ると信じています。
例えば、古事記における「葦原中国」、京都の枯山水、雅楽が未来的なエレクトロ・アコースティックな層が対話するティム・ヘッカー氏の音楽、8人のダンサーの一つ一つの動きに見られる儀式的な正確さとテンポ、吉本有輝子氏が作り上げた心を捉える陰影に富んだ照明デザイン、作品の中核をなすダンサーの湯浅永麻氏の力強いパフォーマンス、そしてその他にも数多くの要素が盛り込まれています。
これらの公演は、私が名和氏とのコラボレーションを始めて10周年という節目でもあります。名和氏は今や私にとって最も重要なコラボレーターの一人であり、彼からは本当に多くを学んできました。11月に東京と京都でお会いできることを楽しみにしています!
ロームシアター京都は2016年秋に『VESSEL』を初演した劇場であり、その成功が、以後の継続的な舞台作品制作の契機となったといっても過言ではありません。いわば、10年以上にわたるジャレとのコラボレーションの原点にあたる記念すべき場所です。三部作のひとつである『Planet[wanderer]』もこの流れの中に位置づけられ、これは今年5月にスイス・ジュネーヴで初演を行った最新作『Mirage』へとつながる極めて重要な作品です。本来、2020年および2022年にロームシアター京都で上演予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によって叶いませんでした。今回ようやく公演が実現することを、心から嬉しく思っております。
名和晃平
ダミアン・ジャレ×名和晃平 『Planet[wanderer]』
【日程】2025(令和7)年11月1日(土)~3日(月・祝)
【会場】東京芸術劇場 プレイハウス
【スタッフ】
コンセプト・振付|ダミアン・ジャレ
コンセプト・舞台美術|名和晃平
音楽|ティム・ヘッカー
照明|吉本有輝子
衣装|スルリ・レヒト
サウンド・デザイン・コラボレーション|グザビエ・ジャコ
振付アシスタント|アレクサンドラ・ホアン・ジルベール
Outside Eye|カタリナ・ナヴァレテ・エルナンデス
【出演】
ショーン・アハーン
エミリオス・アラポグル
カリマ・エル・アムラニ
フランチェスコ・フェラーリ
ヴィンソン・フレイリー
クリスティーナ・ギエブ
アストリッド・スウィーニー
湯浅永麻
【公演スケジュール】
11月1日(土)/2日(日)/3日(月・祝)各15時開演 上演時間60分
*11月3日(月・祝)は、見えない・見えにくい方のための「音声ガイド(タッチツアー付き)」を実施(要予約)
【チケット料金】(全席指定・税込)
S 席 7,500 円/A 席 6,500 円/サイドシート 5,000 円/29 歳以下(A 席)5,500 円/高校生以下 1,000 円
※未就学児入場不可、中学生以上推奨。
※29 歳以下、高校生以下割引のチケットは東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱(枚数限定・公演当日要証明書)。
※障害者手帳・ミライロ ID をお持ちの方は、割引料金でご鑑賞いただけます。詳細は、ボックスオフス、または劇場 WEB サイト(鑑賞のサポート)にてご確認ください(要事前申込)。
※車いすでご鑑賞を希望のお客様は、ご案内できるスペースに限りがあるため、ご購入前にボックスオフィス(0570-010-296)へお問合せください。
※全日程でヒアリングループ(磁気ループ)が客席の一部で作動します。
※やむを得ぬ事情により、記載内容・公演情報等に変更が生じる場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。
※公演中止の場合を除き、ご予約・ご購入いただきましたチケットのキャンセル・変更は承れません。
※ご来場前に必ず劇場 WEB サイト内の最新情報をご確認ください。
【チケット発売日】
一般発売 2025年7月7日(月)10:00
【チケット取扱い】
東京芸術劇場ボックスオフィス
WEB https://www.geigeki.jp/t/ ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
電話 0570-010-296(土日祝日を除く 10:00~17:00)
※9/6(土)より休館日を除く 10:00~19:00
※休館中のため、窓口販売は 9/6(土)より再開いたします。
チケットぴあ https://pia.jp/t/geigeki/ セブン-イレブン店舗
イープラス https://eplus.jp/geigeki/ ファミリーマート店舗
ローソンチケット https://l-tike.com/ ローソン・ミニストップ店舗
カンフェティ https://www.confetti-web.com/
050-3092-0051(平日 10:00~17:00)
【託児サービス】
東京芸術劇場でご鑑賞の際には、一時託児をご利用いただけます。
(生後3ヵ月~小学校入学前までのお子様対象/有料・定員制/土日祝を除く希望日 1 週間前迄に要予約)
ご予約受付・お問合せ:株式会社明日香 0120-165-115 (平日 9:00~17:00)
東京芸術劇場 託児予約フォーム https://ws.formzu.net/fgen/S11738210/
【ツアー日程】
[京都公演] 11月8日(土)・9日(日) ロームシアター京都 サウスホール
【お問合せ】
東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(土日祝日を除く 10:00~17:00)
※9/6(土)より休館日を除く 10:00~19:00
再製作(2023年):ブルターニュ国立劇場、国立演劇センター
製作(2021年):パリ国立シャイヨー劇場
共同製作:東京芸術劇場、ロームシアター京都、パリ国立シャイヨー劇場(フランス)、シャルルロワ・ダンス (ベルギー)、Sandwich Inc.(日本)、ブルターニュ国立劇場(フランス)、ザンクト・ペルテン祝祭劇場(オーストリア)、ルーアン・ノルマンディー・オペラ座(フランス)、ハンブルグ・カンプナーゲル劇場(ドイツ)、ジュネーブ大劇場バレエ(スイス)、ナーゲルフス・スキア・プロダクション(ノルウェイ)
特別協力:株式会社グランマーブル、株式会社マツシマホールディングス
感謝:テオ・カシアーニ、プラープダー・ユン、ディディエ・デシャン、ファヴィエンヌ・オーカン FEDORA-ヴァン クリーフ&アーペル バレエ賞ノミネート(2020 年)
欧州連合(EU)クリエイティブ・ヨーロッパ・プログラムによる共同出資
協力:京都芸術大学 Ultra_Sandwich#14 #15 #16 #17、京都大学 竹中研究室
主催:東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕
共同招聘:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
ダミアン・ジャレ×名和晃平『Planet[wanderer]』をめぐって
2016年にロームシアター京都で初演された『VESSEL』以来、長年にわたって共同作業を続けてきた振付家・ダンサーのダミアン・ジャレと彫刻家の名和晃平。国際的に注目される二人の鬼才による『VESSEL』に続く作品、『Planet[wanderer]』がいよいよ東京・京都で日本初演を迎えます。彼らのコラボレーションの原点である『VESSEL』が「古事記」における「黄泉の国(死者の世界)」と「高天原(神の住処)」を描いたのに対し、『Planet[wanderer]』では三つ目の世界である「葦原中国(私たちが生きる世界)」を舞台としています。異ジャンルのアーティストの共同作業から誕生した、唯一無二の世界観を持つ本作。今年11月の上演を前に、その魅力を語り合います。
登壇:ダミアン・ジャレ(英⇒日通訳あり)、名和晃平
司会:小崎哲哉(ジャーナリスト/アーツ・プロデューサー)
日時:2025年8月27日(水)19:00-20:30
会場:ロームシアター京都 パークプラザ 3F
対象:一般向け
料金:無料(事前申込優先)
主催: ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
共同主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
申込フォーム:https://business.form-Mailer.jp/fms/0b166328301160