書籍『世界は団地でできている』が、8月8日(金)に刊行される。
2010年に結成され、15年にわたって団地作品について語るイベントを50回開催したトークユニット・団地団による同書。団地団はライター / 編集者の稲田豊史、写真家の大山顕、脚本家の佐藤大、漫画家の妹尾朝子(うめ)、ライター / 編集者の速水健朗、小説家の山内マリコが中心メンバーとなっている。
書籍では、団地が登場するフィクションを「団地作品」とし、団地作品の歴史を通覧。社会、風俗、家族、ジェンダー、創作などのさまざまな観点から、戦後社会の変遷とフィクションの役割を考察する内容が収められている。
なお、関連する企画展として、東京・日本橋の高島屋史料館 TOKYO 4階展示室で『団地と映画 ー世界は団地でできている』が8月24日(日)まで開催中。入場は無料となっている。
『世界は団地でできている ー映画のなかの集合住宅70年史』

2025年8月8日発売
1,089円(税込)
新書判/240ページ
ISBN:978-4-08-721375-1
【目次】
◆第一部 団地はなにを映してきたか?
第一章 団地映画の誕生と高度経済成長の終焉 1961年~
第二章 社会のダークサイドの象徴として 1978年〜
第三章 団地ルネッサンスの夜明け 1994年〜
第四章 アフター『団地ともお』の世界線で 2003年~
コラム1 団地と「地霊」の物語 大山顕
◆第二部 団地はなにを作ってきたか?
第五章 団地と女の60年
コラム2 「団地」もまた物語を産み出す「場」―「侵入」と「脱出」 佐藤大
コラム3 漫画「団地で育ったヤバい私」 妹尾朝子(うめ)
第六章 なぜ世界的映画監督は団地で映画を撮るのか
『団地と映画 ー世界は団地でできている』
会期:2025年3月12日(水)ー8月24日(日)
開館時間:10:30~19:30
入館料:無料
場所:高島屋史料館 TOKYO 4階展示室(東京都中央区日本橋2-4-1)
休館:火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、8月20日(全館休業)
主催:高島屋史料館 TOKYO
監修:団地団(大山顕、佐藤大、速水健朗、稲田豊史、山内マリコ、妹尾朝子)
グラフィックデザイン:原田祐馬、山副佳祐、大隅葉月(UMA /design farm)
展示デザイン:座二郎、天本みのり