豊田利晃監督最新作『次元を超える』が、10月17日(金)より東京・ユーロスペース他にて全国順次公開される。
第54回ロッテルダム国際映画祭で初上映となった同作は、豊田監督作品としては『泣き虫しょったんの奇跡』以来、7年ぶりの長編フィクション作品。YOSHIROTTEN、マイケル・アリアス、樋口真嗣らも参加しており、チバユウスケ率いるThe Birthdayがエンディングテーマ“抱きしめたい”を手掛ける。
同作の主人公は行方不明になった孤高の修行者・山中狼介(窪塚洋介)と謎の暗殺者・新野風(松田龍平)。2人は法螺貝に導かれ狼蘇山にて対面し、次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在、未来を駆け巡り、日本から地球、そして宇宙を舞台にした物語となっている。同監督作『破壊の日』以来、5年ぶりの共演となる窪塚洋介と松田龍平がW主演を務めるほか、千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、東出昌大をはじめ、板尾創路、祷キララ、窪塚愛流、飯田団紅、マメ山田など、豊田組常連キャストが集結した。
このたび、本予告映像が解禁された。挿入曲となるSons of Kemetの“Inner Babylon”に合わせ、サイケデリックな空間に浮かぶミスター・ケルマン(マメ山田)や、印を結ぶ阿闍梨(千原ジュニア)など癖のあるキャラクター達が映し出されている。ホルマリンに漬けられた小指や、血まみれで呆然と歩く新野が不穏な空気をもたらし、渦を巻く「人はどこから来て、どこへ行くのか」という狼介の台詞が印象的な本予告映像となっている。
また、豊田からのコメントも届いている。
人はどこから来て、どこへ行くのか。それは、永遠に解けない謎である。だから人は悩む。答えはきっと心の中にあるだろう。心の中とはどこにあるのだろう。時空を超えた物語の中で、次元を超えた視点に辿り着くために、この映画を作らねばならぬと思った。最後の映画になる気がしている。映画に救われた者だけが、映画を救うと信じている。
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃
『次元を超える』
【STORY】
孤高の修行者・山中狼介(窪塚洋介)は、危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニア)の家で行方不明になる。一方、謎の暗殺者・新野風(松田龍平)は、狼介の彼女・野々花(芋生 悠)から捜索を依頼される。やがて、狼介と新野は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面し、次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在、そして未来を駆け巡り、日本から地球、さらに宇宙に辿り着いた、彼らが見たものとは・・・?
【CREDIT】
窪塚洋介 松田龍平
千原ジュニア 芋生 悠 / 渋川清彦 東出昌大
板尾創路 祷キララ 窪塚愛流(声の出演) 飯田団紅 マメ山田
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃
エンディングテーマ:「抱きしめたい」The Birthday(UNIVERSAL SIGMA)
音楽:Sons of Kemet Mars89 中込健太(鼓童) 住吉佑太(鼓童) ヤマジカズヒデ
プロデューサー:村岡伸一郎 行実 良 アソシエイトプロデューサー:市山尚三 長井 龍 撮影:槇 憲治 照明:野村直樹 美術:佐々木 尚 録音:島津未来介 小松将人
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛 編集:村上雅樹 音響演出:北田雅也 VFXスーパーバイザー:道木伸隆
惑星ケルマンデザイン:YOSHIROTTEN 惑星ケルマンCG:敷山未来(YAR) 宇宙船デザイン:マイケル・アリアス 特殊相談役:樋口真嗣
エグゼクティブカンパニー:ヤニス・ムチャキス ヒロセ Third Window Films ピアッツァホテル奈良 ベイス ユニバーサルミュージック合同会社
デザイン:サムエム スチール:菊池 修 名越啓介 宣伝プロデューサー:上阪 優 宣伝統括:青木基晃 宣伝協力:石山成人
協賛:元気リゾート yugyo レスイズデザイン アスマキナ 塩入孔志 サンクチュアリ DAIHI ネネム
製作:豊田組 配給:スターサンズ ©️次元超越体/DIMENSIONS
2025年/日本/96分/ビスタサイズ/5.1ch/PG12
NiEW編集部からのひとこと
映画の制作が発表されて早3年。ついに公開された本予告から、なにやらとんでもない作品だということだけはわかる。妖しげな惑星が印象的だが、YOSHIROTTENらがクレジットされている。今年観た鈴木竜也監督作『無名の人生』も、次元こそ超えていないがかなりぶっ飛ぶ映画だった(褒め言葉)けれど、あれはアニメーションだったな。実写で、どうやって、次元超えちゃうの!なんて思いつつ『蘇りの血』(2009)の生首決闘シーンを思い返し、この映画でもなんだって起こりうることを再確認(予告でちょろっと公開された鏡の洞窟での新野と狼介の対峙シーンもすごい!)。
予告でかかっている楽曲(Sons of Kemet“Inner Babylon”)が頭から離れない。これは公開まで待ちきれないなあ。劇場で「くらった!!」と思いたい作品。(編集部:柳瀬)