マーケットイベント『KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET』が、2025年の開催に向けクラウドファンディングを実施している。
11月1日(土)〜3日(月・祝)に大阪・北加賀屋のクリエイティブセンター大阪(CCO)で開催予定の同イベントは、ローカルカルチャーマガジン『IN/SECTS』などの書籍を刊行する大阪の出版社・LLCインセクツが主催。2025年で創立20周年を迎える同社は、発行部数は数千部のいわゆる「独立系」出版社。形が定まりにくく、基準のない「ローカルカルチャー」に寄り添い書籍を出版してきたが、そうしたカルチャーを「場」として可視化しようと2016年から同イベントを開催している。

イベントにはインセクツがこれまで雑誌づくりを行う中で出会った生産者や作家、出版社、書店が全国から集結。名村造船所跡地として知られる4階建てのビル1棟が丸ごと会場となり、たくさんの本や雑貨、フード、ドリンク、ライブパフォーマンスが楽しめる。



2025年の同イベントには、インセクツが毎年参加している愛知・蒲郡の野外イベント『森、道、市場』が協力。ライブステージのブッキングを担当するほか、毎年愛知に集う全国各地の500店を超える出展者からその一部が登場する。また、これまでも続けてきた東アジア地域(近年は東南アジア地域も参加)の出版社、書店との交流も継続。これまで以上に、本、フード、イラストレーション、雑貨にZINE、音楽、パフォーマンス、アパレル、アジアの出版物やそのつくり手との出会いなど、複合的なカルチャー体験に参加しやすい価格、環境を目指す。



クラウドファンディングでは、ジャンル横断的にカルチャーを楽しむ機会をつくり、入場料を低価格に抑えるため、445万円の支援を目指す。支援に対しては、当日の入場券や音楽ライブの優先席チケット、冊子、台湾華語レッスン、『森、道、市場』の非売品を含む福袋など、さまざまなリターンが用意されている。
NiEW編集部からのひとこと
インセクツの自己紹介に「食い味のよさを重んじてきた大阪を愛でたい」というような一文がありましたが、関西の「独立系」文化には、まさに食い味のいい魅力があると思います。触れてみて、その中に身を置いてみて、離れてみても、どこをとっても気持ちのよい文化。そんな関西の文化圏の発展に、インセクツは大きく貢献してきたのだと改めて感じました。クラファンもイベントも成功を祈っています!(編集部:柳瀬)
『KITAKAGAYA FLEA 2025 Autumn & ASIA BOOK MARKET』
開催日:2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)
時間:11〜19時(予定)
会場:CCOクリエイティブセンター大阪
住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
アクセス:Osaka Metro四つ橋線「住之江公園前」駅より徒歩10分
入場料:各日1,000円(税込み)再入場可 ※飲食物の持ち込み禁止
主催:LLC インセクツ