長瀬有花”遠くはなれる思考の聞きとり”MVは「映像作家100人」選出の寺本遥が監督

長瀬有花の新曲”遠くはなれる思考の聞きとり”のMVが5月16日（金）20時よりプレミア公開される。

同楽曲は、5月23日（金）にリリースされるコンセプトアルバム『Mofu Mohu』の収録曲。楽曲はペペッターズのVo / Gtである広村康平が手がけ、MVの監督は「映像作家100人2025」にも選出された寺本遥が務めた。繊細な視線と空気感をまとった映像表現で、楽曲に漂う「離れていくこと」の美しさと寂しさや、記憶の揺らぎのような感情の余白を丁寧に映し出した作品になっている。

メディアの次元をまたいだ存在である長瀬さんを表象するにあたって念頭に置いたのは、次元をまたぐ瞬間を見せることでした。
次元の往来はだんだんと加速し、ついにはフレームごとに次元をまたぐようになります。時間的な配置を空間的な接触と誤認できるくらい目まぐるしく、速すぎて止まっているようにも見える点滅という運動の中に置かれた半透明な身体は、フレームとフレームとの間、あなたの網膜の上で触れ合うことができます。
運動することではじめて見えてくるような混濁は、濁流から削り出したような（あるいは自動記述的な）やさしく／畏ろしく／軽やかなメロディーにもふさわしいものでした。
一塊の光のような模糊を、あなたの目と耳で聴いてください。

映像作家・寺本遥コメント

頭の中のごちゃごちゃに、
カバーをふわっと覆い被せて、
その上に気に入りのものをずらっと並べる。
あるいはがさっとばらまく。
沈みこんだり、転げ落ちたり、
他と比べてひときわ輝いて見えたり、
ネジの緩んだ首振りスタンドの角度をなんとか調節しながら、
それら全てにスポットを当てる。
深くなる色をじっと見つめ、
輪郭をなぞり終えると、
大半は予想のつく、
ごく稀にあまり馴染みのない、
モデル不詳の肖像画が唐突に浮かび上がる。
借りたままの古いRICOHでそれを写真に撮って、
リソグラフで印刷し、
ファイルして、
本棚の空いたスペースに大事にしまいこんだら、
頭の中の比較的まだ新しいその息遣いごと、
別のカバーで覆う、、
長瀬有花さんとまた一緒に音楽を作らせていただけることが決まったその日から、
ものづくりに於ける、
何かそういった途方もない類の時間を繰り返し続ける生活がはじまりました。
全貌、均衡、
本来は揺るぎないはずの景色たち。
彼女の声が楽曲の中を駆け巡る前と後とで、
詞は詞に、
波形は波形に、
何もかもが再構築され生まれ変わるということ。
本当は、
どちらの視点からでも、
どんな場所からでも、
そういったことは起こり得るのかもと、
何かそんなふうな考えが心に宿ったような気がしたとき。
そっと、「遠くはなれる思考の聞きとり」は誕生しました。
Mofu Mohuに携わらせていただけたこと、
とてつもなく光栄に、本当に嬉しく思います。

ペペッターズ・広村康平コメント

また、長瀬は5月30日（金）から、東京・渋谷のWWW公演を皮切りに全国4都市で『もふもふツアー』を開催する。チケットは現在一部の公演で先行予約を受け付けている。

長瀬有花 LIVE TOUR 2025『もふもふツアー』

5月30日(金)：東京・Shibuya WWW
・OPEN 18:30, START 19:00
・通常チケット: 7,000円(税込) / なかよしギグチケット(2枚組ペアチケット)：10,000円(税込)

6月15日(日)：福岡・LIVE HOUSE OP’s
・OPEN 16:30, START 17:00
・通常チケット: 5,000円(税込) / なかよしギグチケット(2枚組ペアチケット)：7,000円(税込)

6月22日(日)：名古屋・SPADE BOX
・OPEN 16:30, START 17:00
・通常チケット: 5,000円(税込) / なかよしギグチケット(2枚組ペアチケット)：7,000円(税込)

6月29日(日)：仙台・ROCKATERIA
・OPEN 16:30, START 17:00
・通常チケット: 5,000円(税込) / なかよしギグチケット(2枚組ペアチケット)：7,000円(税込)

【ライブツアーチケット情報】
https://eplus.jp/yukanagase/

［主催］株式会社RIOT MUSIC
［企画・制作］汽元象レコード