スタジオジブリの映画『海がきこえる』(英題:Ocean Waves)が、7月4日(金)から3週間限定で全国上映される。
氷室冴子の同名小説を原作とし、1993年にテレビスペシャルとして放送された長編アニメーション映画である同作。その後、2011年に「金曜ロードショー」で再放送され、アメリカの映画館でも限定上映が行われるなど、視聴環境が限定されながらも深く愛される作品となっていた。
同作は、高知の高校を卒業し東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)を主人公に、自由奔放な転入生・武藤里伽子(むとうりかこ)、里伽子に惹かれる拓の親友・松野の関係を、大学生の現在と中学・高校時代の思い出を交えながら描いた内容となっている。「平熱感覚」をキーワードとして制作され、モノクロとフラッシュバックを用いながら1990年代の街並みを美しく描いていることも特徴。当時のスタジオジブリ若手スタッフを中心に制作された作品としても知られている。


2024年に東京・渋谷のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて期間限定で上映され、連日満席のロングランが話題になったことから今回、全国上映が決定。オリジナルの来場者特典をはじめとする、初の全国上映を記念するキャンペーンも追って発表される。
『海がきこえる』

公開情報
公開日:2025年7月4日(金)より3週間限定上映
配給:Filmarks
※公開劇場は「Filmarksリバイバル上映」の公式X(@Filmarks_ticket)にて追って発表
作品情報
1993年/日本/72分
原作:氷室冴子
脚本:中村 香
監督:望月智充
音楽:永田 茂
主題歌:坂本洋子
制作:スタジオジブリ若手制作集団
声の出演:飛田展男、坂本洋子、関 俊彦