埼玉・大宮の盆栽四季の家を会場に、アート展示『Sleeping Memory』が2月8日(土)から16日(日)まで開催される。
同展は、さいたま市の文化資源を題材にデジタル作品を制作し、地域の魅力を市内外に発信する、さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」の企画として実施されるもの。同プロジェクトでは、若手のクリエイターやキュレーターを対象に、さいたま市の文化資源である「盆栽・漫画・人形・鉄道」から着想したデジタル作品プランやキュレーションプランを公募。令和6年度は、モスクワ音楽院作曲科を首席卒業し、現在は東京藝術大学大学院音楽研究科に在籍して作曲家やニューメディアアーティストとしても活動するレオニード・ズヴォリンスキー(Leonid Zvolinsky)が、「盆栽」をテーマに制作したオーディオビジュアル作品『Sleeping Memory』が入選した。
同作は、植物の情報伝達を可視化する研究に着想を得て制作され、盆栽の知覚から、さいたまの都市の記憶を映像や音で表現する。来場者の動きによって、作品がリアルタイムに変化する様子も楽しめる。
会場となる盆栽四季の家は「大宮盆栽村」の一角に立地。同地域は、1923年の関東大震災で被害を受けた盆栽業者たちが盆栽育成に適した大宮へ移住し、1925年に自治共同体として立ち上げた村で、2025年に開村100周年を迎える。現代においても名品盆栽の聖地として知られ、世界から多くの愛好家が訪れるさいたま市の文化資源となっている。
初日となる2月8日(土)にはレオニード・ズヴォリンスキーによる作品説明及び、ふくいさほ、midorimのユニット「生命の躍動」による、同作と「記憶」に関する身体表現、音楽がコラボレーションした『Sleeping Memory』パフォーマンス版を上演するイベントも実施される。
展示、イベント共に入場無料。イベントはアーツカウンシルさいたまのウェブサイトから申込が必要で、15名限定となる。
さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」『Sleeping Memory』
会期:2025(令和7)年2月8日(土)~2月16日(日)
開館時間:10:00~17:00 ※2月8日(土)の自由観覧は15:00まで、2月14日(金)は19:30まで開館。
会場:盆栽四季の家(さいたま市北区盆栽町267-1)
作家:レオニード・ズヴォリンスキー(作曲家、ニューメディア・アーティスト)
対象:どなたでも
定員:なし ※入場者多数の場合は、一時的に入場制限を行う場合があります。
費用:無料
申込:不要 ※関連イベントは定員制、要申込。
主催:アーツカウンシルさいたま(公益財団法人さいたま市文化振興事業団内)
協力:東京藝術大学キュレーション教育研究センター、さいたま市大宮盆栽美術館
・関連イベント
アーティストによる作品説明と、オープニングパフォーマンスを実施します。
日程:2025(令和7)年2月8日(土)15:30~17:00
定員:15名(無料)
申込:1月7日(火)10:00申込み開始
アーツカウンシルさいたまのウェブサイトよりお申込みください。
https://saitama-culture.jp/imaginationsaitama/
概要:“Sleeping Memory”パフォーマンス版
本作品と「記憶」に関する身体表現、ミュージックがコラボレーションしたパフォーマンスです。
出演者:レオニード・ズヴォリンスキー、生命の躍動(ふくいさほ、midorim)