グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
6月26日は、コラージュアーティスト / ライターのKerocchiさんからの紹介で、OLの8月さんが登場。絵を描く上で影響を受けた作品や、作品を作るエネルギー源などについて伺いました。
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バイトのストレス解消のために殴り描きしていた落書きが、今の作風に繋がった
タカノ(MC):昨日、Kerocchiさんが出演された回は聞かれましたか?「Kerocchiさんが次に紹介されるのはどなたですか?」とお伺いしたら、「昔好きだったOLです」とおっしゃったんですよ。
Celeina(MC):本人の目の前で言うじゃないですか! それを聞いてどう思われましたか?
8月:リアルタイムで聞いていたんですが、膝から崩れ落ちました。爆弾を渡されたなと(笑)。でも全然大丈夫です。私を昔好きだったOLにしてくれるのは彼だけなので。
タカノ:その反応はちょっとグッときちゃいますね! Kerocchiさんとは、そもそもどうやって出会ったんですか?
8月:もともとSNSでずっと繋がっていて、お互いの作品は見ていたんです。 私がちょうど上京したタイミングで、相手が東京で展示をやることになったので、展示を見に行って、そこで初めてお会いしました。 それから結構遊んでいますね。
Celeina:Kerocchiさんとは、共同で展示をされていましたよね。
8月:去年の3月に『パリパリ餃子殺人事件』という、殺人事件と餃子を掛けあわせた展示をやりました。結構盛り上がりましたね。
タカノ:8月さんのXやInstagramをぜひ見ていただきたいんですが、8月さんの作風はキュートさと、不穏感や不気味感みたいなものが絶妙にミックスされていますよね。

8月:そうですね。そういった作風もKerocchiと似ていて、互いにちょっとどろっとしたものが好きなんです。そこで意気投合したんだと思います。
タカノ:たしかにKerocchiさんの作品と親和性を感じます。8月さんは昔から絵を描かれていたんですか?
8月:絵は昔からずっと好きで、常に描いていました。今の作風になったのは、あるきっかけがあったんです。昔やっていた居酒屋のアルバイトが本当にしんどくて、ストレスがすごかったんです。勤務中にストレスがマックスになったら、ポケットに入れているメモ帳を取り出してトイレに駆け込んで、落書きを殴り描いていたんですよ。1番しんどい時に思い切り描いて発散して、フロアに戻って「いらっしゃいませ」と言うみたいな。その頃の落書きが、今の作風の原点なんです。
タカノ:本当に意図せず、自然と生まれたものなんですね。
8月:あの形になったのも、私が猫が好きだからではなくて、たまたまああいったキャラクターになったんです。
タカノ:一応、8頭身の猫ちゃんみたいなキャラクターですよね。
Celeina:ちょっとうさぎ感もありますよね。あと、少女漫画っぽいキラキラした目が特徴的です。
8月:でも、「猫」といった特定のモチーフを決めているわけではなくて。本当に粘土みたいに自分の好きな形にできる物体だと思っているので、うねうね頭のなかで動かして描いています。
Celeina:目はキラキラしているけど口がパカッと開いていて、呆れているような、色々な表情に見えます。
タカノ:銃火器を持っていたりするから、不穏感が加わるんですよね。