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批評ではなく「レビュー」。視聴者の感想が豊かになる場所を作りたい
タカノ:批評ではなく「レビュー」という形にこだわっているのも、そのスタンスと関係があるんですか?
柿沼:そうですね。ただ、最近は1人で話すことが多くなってきたので、感想の押し付けというか、批評っぽくなってしまう部分もあって、そこは悩みどころです。でも、僕が一番大事にしているのは「視聴者の感想が豊かになること」なんです。僕のレビューを聞いて「なるほど」と思うのもいいですし、「いや、それは違うな」と反発してもらうこともありなんです。映画を観た人とかが、新たに感想が湧いてくるようなレビューをしたいなと思っています。
タカノ:いいですね。コメント欄も、ファミレスで語り合っているみたいな雰囲気なんでしょうか?
柿沼:そうですね。作品によっては、すごく長い感想を書いてくれる人もいて、そういうのを読むのがすごく楽しいです。
Celeina:いい空間ですよね。今日は『GRAND MARQUEE』で「泣けるカルチャー」をテーマにメッセージを募集していますが、柿沼さんにとっての「泣けるカルチャー」は何でしょうか?
柿沼:僕はジブリ作品が好きなのですが、中でも『「もののけ姫」はこうして生まれた。』というドキュメンタリーは特別ですね。宮崎駿監督が「この地球の資源は有限で、今の子どもたちは生まれてきたことを祝福されていないことを知っている」と言うシーンがあるんです。大学生の時にこの言葉を聞いて、泣いてしまったんです。戦争や公害など「人間は本当に必要なのか?」と疑問に感じることがあり、その言葉によって、なぜ自分が『もののけ姫』の世界観や、アシタカに共感するのかを深く理解することができたんです。
タカノ:確かに、地球からみれば我々は「祝福されているわけではない」ですよね。宮崎駿監督の視座の高さが伺えますよね。
Celeina:『もののけ姫』のドキュメンタリーがあるなんて知りませんでした。
柿沼:これがジブリ最初のドキュメンタリーで、その後も各作品作られています。
Celeina:気になりますね。さあ「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっています。どなたをご紹介くださいますか?
柿沼:先ほど紹介したお笑いコンビ「ジャガモンド」の斉藤正伸くんを紹介します。 僕にYouTubeを始めるきっかけを与えてくれた城戸くんの相方です。
Celeina:ありがとうございます。明日も楽しみです。「FIST BUMP」、今日はYouTube チャンネル『おまけの夜』の柿沼キヨシさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann