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2026年上半期、2人が注目する作品
―最後に、2026年上半期に期待している作品を教えてください。
長内:やはり『マーティ・シュプリーム』がダントツ。それからパク・チャヌク監督の新作『しあわせな選択』、そしてヨアキム・トリアー監督『センチメンタル・バリュー』。
木津:『センチメンタル・バリュー』は脚本も撮影も演技も素晴らしく、引きこまれました。ただ、あれは家族の話であると同時に「表現者同士が芸術でしか繋がれない残酷さ」を描いた、映画を信じすぎている人たちの話とも言える。自分はいろいろ考えこんでしまって、まだ消化しきれていません。
長内:今の時代にアーティストとしてどう生きるか。ステラン・スカルスガルド演じる困った父親を否定も肯定もしきれない、アーティストとしての圧倒的な存在感。感動しましたね。
木津:ベルイマンを思わせる多層的な人間ドラマを現代に語り直したような傑作だと思います。他に自分が期待しているのは、ジャファル・パナヒ『シンプル・アクシデント 偶然』、オリバー・ラクセ『Sirat』(原題)、ビー・ガン『RESURRECTION』(原題)辺りですね。
あとはなんといってもクレベール・メンドンサ・フィリオ監督の『シークレット・エージェント』。ブラジルも政治的な激動が続くなか、彼がどう応答するのか楽しみです。
長内:『Sirat』はオスカーでも複数にノミネートされる勢いなんですよね。僕も注目しています。
―ありがとうございます。2026年も良い作品にたくさん出会いたいですね!
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