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新しい学校のリーダーズ、世界ブレイクの3つの転換点。活動10年の「はみ出し」を語る

2025.7.18

#MUSIC

いまや世界中に熱狂をもたらすグループとなった新しい学校のリーダーズ。日本のみならず、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、各国でたくさんのファンがそのライブを待ち望んでいる。結成10周年を迎える2025年7月19日(土)には自身最大規模の会場となる幕張メッセ9-11ホールにて記念公演『宣誓 ~個性や自由ではみ出し10年~』が開催される。

状況はガラリと変わった。しかし小さなライブハウスのステージに立っていた頃から、新しい学校のリーダーズが掲げるテーマは何ひとつ変わっていない。それが「個性と自由ではみ出していく」。

7月16日(水)にリリースされたベストアルバム『新しい学校のすゝめ』には、結成当初からライブのみで披露されてきた初期の代表曲“宮尾”が初音源化され収録される。<窮屈なルールは はみ出せばいいじゃない。>と歌うこの曲は、まさにその証明だ。

新しい学校のリーダーズは、なぜ変わらないまま、ここまで突き進んできたのか? 10年間のターニングポイントを振り返りつつ、「はみ出す」という言葉の内実について、改めて語り合ってもらった。

新しい学校のリーダーズの「はみ出し」の原点

―新しい学校のリーダーズの「個性と自由ではみ出していく」というテーマは、デビュー以来ずっと変わってないですよね。でもキャリアを重ねて環境が変わっていくとともに、その中身や視点が変わってきたんじゃないかと思っています。今回の取材はそういうことを軸に10周年を振り返っていきたいと思ってます。

MIZYU:ありがとうございます。よろしくお願いします。

新しい学校のリーダーズ(左から:KANON、RIN、SUZUKA、MIZYU)

―まず、そもそもなぜこのテーマをずっと変わらずに掲げてきたんでしょう?

RIN:4人が楽しいと思うことが、結局「個性と自由ではみ出していく」というテーマに最終的に行き着いてしまうんです。信念であり、向かった先にどうしてもこのテーマがあるという感覚もありますね。

MIZYU:初ライブよりも前に「こういうライブをしよう」とか「セーラー服でそれぞれの個性を出していこう」とか話していたんですけれど、それが偶然うまくいったんでしょうね。ときが経っても、その枠組みを楽しめているし、そのテーマにマッチする4人でいられているんです。

MIZYU(新しい学校のリーダーズ)

MIZYU:新しい刺激や出会いがあったときにも、自分たちの芯にあるコンセプトをどうやってかけ算していこうか考えるようになりました。それで説得力や可能性が広がっていったんじゃないかと思います。このコンセプトはどんどん深みが出ているし、愛せているし、心から自分たちの言葉になっていく日々が10年ずっと続いているなと思います。

KANON:「はみ出す」というのは、結成当初は自分の内から出ているものというより、活動していくうちに自分たちのことを噛み砕いて、「本当にやりたいことって何だろう?」みたいな会話を4人で重ねてできたものです。

振り付けを作ったり、ライブをしたり、こういうインタビューがあったり、一つひとつの全ての細かい事柄を4人で一緒に共にしていくうちに、「はみ出していく」とか「個性と自由」とか、そういうもともと置いていた言葉に自分がどんどん深掘りしていく感覚があって。芯から自分たちの言葉になっていった。それを心から4人で楽しんでいるという感じですね。

KANON(新しい学校のリーダーズ)

SUZUKA:新しい学校のリーダーズという存在や、セーラー服を着ていること、「青春」とか「個性と自由ではみ出していく」というテーマは、クリエイティブの可能性がすごくたくさん秘められていると思うんです。だからこそ続けられてきているし、これからもまだまだ新しいものが生まれるんだろうなと思います。

―今回のベストアルバム『新しい学校のすゝめ』では結成当初からライブでやっていた“宮尾”が初めて音源化されますよね。このことにもすごく大きな意味があると思うんです。この曲はいまのリーダーズにとって、どういう位置づけでしょうか。

2020年の”宮尾のパフォーマンス映像

SUZUKA:ベストアルバムの収録曲を決める投票をファンの方たちからしてもらったんです。そしたら“宮尾”が一番多かったんですよ。リーダーズのテーマ性、どこか斜め上を行くような姿勢が伝わりやすい曲なんだと思いますね。

今回のベストアルバムの“宮尾”は曲調もバンドサウンドになって歌割りもリニューアルした新しいバージョンで収録されるんですけれど、私たち自身も「言っていること変わってないな」って思いますし。

SUZUKA(新しい学校のリーダーズ)

MIZYU:当時、サビの一番メッセージ性の強い部分は全員では歌ってなかったんです。でも今回は全員で歌っていて。4人で歩んできた道のりを4人で声に乗せて届けられるのはすごく意味のあることだなと思います。

RIN:この曲の歌詞は「子どもから見た大人」みたいな部分を歌っているんですけれど、実際に中高生だった私たちが歌っていたのと、20歳を超えて大人になった私たち、この先もっと大人になっていく私たちが歌うのとでは、歌詞の意味も違って感じられるなと歌いながら思っていました。

RIN(新しい学校のリーダーズ)

KANON:当時は私たちの「はみ出していきたい」という気持ちを最大限に尖った形で伝えた楽曲だったんですけれど、リニューアルしたバージョンは、いまの私たちにフィットした表現になっていて。言っていることは本当に変わっていないし、ちゃんと芯にあるもので、少しエモい気持ちもあって。この曲自体にも深みが出たなと思います。

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