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ドラマ『リブート』レビュー 特殊設定と鈴木亮平の演技で気付いた「人間性の滲み方」

2026.2.22

#MOVIE

©TBS
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それぞれの「悪」の裏側にある「正義」

一香(戸田恵梨香)が悪に手を染めたのにも理由があった©TBS
一香(戸田恵梨香)が悪に手を染めたのにも理由があった©TBS

本作を見ていると「悪」とは何かわからなくなる。儀堂や一香、夏海は合六が動かす金を横領しているが、そもそも合六は裏社会のダークバンカーとして暗躍する「悪」側の人間。儀堂や一香、夏海は、悪に対して悪事を働いているわけだ。

そして、儀堂や一香、夏海が横領行為に及んだ背景には、彼らなりの理由があった。一香は難病で入院中の妹・綾香(与田祐希)の治療費のため。夏海はおそらく夫が営む「ハヤセ洋菓子店」の存続のため。そして、儀堂も妻・麻友(黒木メイサ)が起こした火事の損害賠償金を支払っていたことが明らかに。それぞれが悪事を行う事情の裏には、大切な人を守りたいという「正義」があったのだ。

悪に悪で対抗するのは、正しいことではない。合六のような人物には協力するべきではないし、警察に突き出すのが本来の正義だろう。しかし、悪事の裏に大切な人のためという動機があったと知ると、同情心が湧き、これも一種の正義なのかもしれないと思わされる。悪と正義は単純に分けられるものではないのだ。

リアルな裏社会描写と「リブート」という特殊設定により、高いエンタメ性を誇っている本作。第4話では、一香が胸を銃で撃たれる場面の回想と、何かに「いってきます」と声をかける描写があった。一香にも何か秘密があるのは明らかだ。また、儀堂が10億円を盗んだこと、夏海を殺したことが一香の口から明らかにされたが、儀堂の人間性や本当の狙いはこの先で詳しく描かれることになるだろう。

鈴木の演じ分けが生かされたユニークな設定とジェットコースターのような急転直下の展開の先に、本作はどんな物語を提示するのか。振り落とされないように最後まで堪能したい。

日曜劇場『リブート』

©TBS
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TBSにて毎週日曜よる9時から放送中
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/REBOOT_tbs/

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