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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

古山菜の花初インタビュー 肯定でも否定でもなく「存在証明」のために歌う

2025.11.19

#MUSIC

言い知れぬ「日本文化の妖艶さ」に惹かれる

―最近も曲作りはされていますか?

古山:そうですね、移動中は歌詞を書いたり。そんなことばかりしています。

―差し支えなければ、最近はどんな歌詞を書いていますか?

古山:最近ライブでちょくちょくやり始めたのが、マジシャンの歌なんです。私は妄想するのが好きなんですけど、たとえば、「美術館で個展を開いていた人がお客さんの中のひとりに恋をするんだけど、最終日にその人が旦那を連れてきた」みたいな……そういう、やるせない絶望感を書きたくて(笑)。

―それのマジシャンバージョンなんですね(笑)。今日話していただいた“ラブホテルで働くということ”もそうだし、『音楽深化論』で披露されていた“もののけはいないよ”もそうだし、今のマジシャンの歌の話もそうですけど、菜の花さんの歌からは本当に色とりどり、多種多様な存在が立ち上がってきますね。ちょっと百鬼夜行的にも感じるというか(笑)、とても豊かな音楽世界だなと感じます。

古山:ありがとうございます。

―あと、これまでに好きな音楽について語られているのを見たときに、ドクター・フィールグッドの名前も挙げられていましたよね。ドクター・フィールグッドは菜の花さんにどんな影響を与えているんですか?

古山:きっかけは、ザ50回転ズが好きで。50回転ズがSEでドクター・フィールグッドのカバーを使っていて、それで知ったんです。そこからライブ映像を見てみると、ピックを使わずにテレキャスを弾いているのにびっくりして。自分も何か特色のあるギターの弾き方をしたいと思っていたので、ピックを使わずにできるなら頑張ってみようかなって。なので、ギターの弾き方ですごく影響を受けていると思います。あと、ピックをよく失くすので、失くすくらいなら最初から持ってない方がいいなと思って(笑)。

―なるほど(笑)。最後に、ビジュアル面やアートワークへのこだわりを教えてください。

古山:『音楽深化論』で着ていた衣装は、持っていた服の中で一番可愛かったし、目立つかなと思って。チェックが好きなので、チェックを着ることが多いですね。あとデザイン面で言うと、曲もそうなんですけど、わたしは日本という国が大好きなので、日本語を大切にしていると思います。お寺の綺麗な装飾なんかを見ても、綺麗で妖艶なんだけど、言い知れぬ不気味さのようなものを感じることがあって。その不気味さに吸い込まれるというか……。気づけば、そういう世界観のものが好きになっていましたね。

LIVEスケジュール

『有言実行株式会社』
DATE:2025/12/20 (Sat)
VENUE:Bar Sixx
TIME:22:00
TICKET:ADV¥2500/DOOR¥3000 +1D
ACT:INNTANA/雷禅/Z.I.O-RAMA/KO-ney/DJ SION/DJ 吉沢dynamite.jp
※drinkチャージ制になっております。

『宴奏家』
DATE:2025/12/27 (Sat)
VENUE:吉祥寺曼荼羅
TIME:17:30/18:00
TICKET:ADV¥2900/DOOR¥3400/U-18¥1400 +1D
ACT:古山菜の花/四季/himawari/栢本ての(Band set.)

『素っ頓狂であれ!』
DATE:2025/12/29 (Mon)
VENUE:高円寺U.F.O.CLUB
TIME:18:30/19:00
TICKET:ADV¥2500/DOOR¥3000 +1D
ACT:古山菜の花/幸ヅ。/柿の花/マヌカンの顔/闇魔此れ虚
DETAIL:https://ufoclub.jp/schedule/next-month/

『PSYCHO BLUES』
DATE:2026/01/08 (Thu)
VENUE:南青山マンダラ
TIME:開場18:00 開演:19:00
TICKET:¥3,300円+1drink
ACT:古山菜の花/刺身は結局しょう油味、島崎智子
DETAIL:https://tiget.net/events/436513

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