ジャッキー・チェン出演映画、日本劇場公開100本記念作品『パンダプラン』が、1月23日(金)より全国公開される。
今作におけるジャッキーの役名は、「ジャッキー・チェン」。本人役である。しかも本作のジャッキーは、強いのはあくまで役の上での話であり、本物のジャッキー自体は別に強くはない、という設定のようだ。
この別に強くないジャッキーのもとに、赤ちゃんパンダ「ダーバオ(大宝)」の里親になってほしいという依頼が舞い込む。快諾したジャッキーだが、ダーバオ強奪を目論む傭兵軍団との戦いに巻き込まれることとなる。
公開された特典映像によると、好戦的な傭兵たちに対して、あくまで消極的なジャッキーという図式が見られる。当然だ。本作のジャッキーは、いつものカンフー・マスターではない。演技としてのアクションができるだけの、ただの老境に差し掛かった俳優だ。しかもクライマックスでは、傭兵軍団のボスとの一騎打ちもあるらしい。大丈夫なのだろうか。こんなに不安な気持ちでジャッキー映画を観るのは、初めての体験である。
最後に、長年のジャッキー・フリークに朗報がある。本作は、字幕版に加え吹替版も製作されている。ジャッキーの声を当てるのは、もちろんあのレジェンド声優・石丸博也である。
「ジャッキー映画だけはジャッキー本人の声ではしっくりこない。やはり石丸さんでなければ……。」という層が一定数いるはずだ。そんなわがままな層のために、2023年に勇退した石丸博也が、恒例の「奇跡の限定復活」を遂げてくれるのだ。字幕版と吹替版、両方観なければバチが当たる。
ちなみにジャッキーの記念すべき1本目は、あのカンフー映画の金字塔『燃えよドラゴン』(1973年)の悪党の手下の1人だ。とはいえ、無人の野を往くがごとく、手下を蹴散らしていくブルース・リーが、ジャッキーに対してだけは、髪を掴み、ゆっくり間を取り見栄を切りながら、その首をひねり折るというインパクトのあるシーンである。「そこまでしなくても……」と、名もないモブキャラに同情までしてしまう。そのシーンにあえてジャッキーを抜擢した点を見ても、リーがジャッキーに目をかけていたことがわかる。
本格的な初主演作『ドランクモンキー酔拳』(1979年)で、一躍ブルース・リーの後継者となったジャッキーのその後の活躍は、本稿で書くまでもないだろう。2025年12月に公開された『シャドウズ・エッジ』があまりにも面白く、そしてかっこよく、御年71歳となるジャッキーのいまだにキレキレのアクションに涙した。その涙も乾かぬうちに、もう最新作公開である。働きすぎだ。
『パンダプラン』
■監督:チャン・ルアン
■脚本:モン・イーダー/シュ・ウェイ/ジャン・ルアン
■出演:ジャッキー・チェン/フーフー、ウェイ・シャン/シー・ツェ、ハン・イェンボー
■配給:ツイン
■原題:熊貓計劃
■英題:PANDA PLAN
■中国公開:2024年10月1日公開
■コピーライト:© 2024 Emei Film Group Co., Ltd. Tianjin Maoyan Weying Cultural Media Co., Ltd. Longdongdong Pictures (Haikou) Co., Ltd.Ya’ An Cultural Tourism Group Co, Ltd Aijia Film Industry Beijing Cheer Entertainment
■中国/2024年/99分
■翻訳者:河合彩子