建築文化の祭典『ひろしま国際建築祭2025』が延べ20万人の来場者を迎え、閉幕した。

同建築祭は地域の「名建築」を未来に残すことをミッションとして掲げた建築文化を発信する祭典で、現在日本各地で開催されている芸術祭の建築版のような文化イベント。10月4日(土)から11月30日(日)までの58日間にわたり、総勢23組の出展建築家 / 作家を迎え、広島県福山市、尾道市の寺院、美術館、ホテルなど7つの会場で開催された。今後も3年に一度の祭典として継続され、次回開催は2028年秋を予定している。





2026年初旬には建築祭の公式カタログと、尾道市立美術館で開催された『ナイン・ヴィジョンズ|日本から世界へ跳躍する9人の建築家』の公式書籍も発刊される。
このたび、出展建築家からのメッセージも発表された。


展示やインスタレーションを通じ、建築文化を発信するという日本初の新しいスタイルの文化イベント<ひろしま国際建築祭>を、お楽しみいただけましたでしょうか。
総合ディレクター 白井良邦からのメッセージ
次回は3年後に開催予定ですが、閉幕と同時に2028年の開催に向け、既に企画が動き出しています。
3年後の第2回目には建築家・丹下健三の自邸「成城の家」の再現をはじめ、いくつかの新しい建築もお目見えする予定です。今後も<ひろしま国際建築祭>にご期待ください。
〈ひろしま国際建築祭〉は、日本を代表する建築家から、次世代を担う世代まで、多様な思索と実践が響き合う場として走り抜けました。訪れて頂いた多くの皆さまには、建築文化の奥深さと、その可能性の広がりを体感いただけたのではないでしょうか。私たちは、この建築祭を地域と建築文化をつなぎ、未来のまちと暮らしを考える継続的な対話の場として育てていきます。この地に息づく歴史と風景のなか、建築がいかに人々の暮らしを豊かにし得るのか—その問いを、これからも皆さまと共に深めてゆきたいと思います。次回は3年後、2028年秋。新たな試みと共に、再びこの地でお会いできることを心より楽しみにしております。
チーフキュレーター・前田尚武からのメッセージ
『ナイン・ヴィジョンズ|日本から世界へ跳躍する9人の建築家』公式書籍

Nine Visions: Japanese Architects from Japan to the World
なぜ日本の建築家は世界で高く評価されているのか。
2026年1月中旬発刊予定
プリツカー建築賞を受賞した9名の日本人建築家の思想と実績を、国際的視点から読み解き、各建築家の代表的な建築作品、建築家解説、展示解説をまとめた展覧会公式書籍です。※日英併記
仕様:B5変形判(178x257mm)、200頁
発行予定:2026年1月中旬
価格:3,800円(税込)
ISBN:978-4-7692-6002-8
発行:Echelle-1合同会社
『ひろしま国際建築祭2025』公式カタログ

Architecture: A New Stance for Tomorrow
「建築」で未来は切り拓けるのか?
2026年2月下旬発刊予定
世界を舞台に活躍する巨匠から未来を担う若手建築家まで。彼らのドローイング、模型展示紹介やその解説、建築家からのメッセージ、展示会関係者へのインタビューなど、この建築展全体を網羅した1冊。※日英併記
仕様:B5変形判(178x257mm)、200頁
発行予定:2026年2月下旬
価格:3,500円(税込)
ISBN:978-4-7692-6001-1
発行:Echelle-1合同会社