オーディオブックと音声コンテンツの制作 / 配信サービス・Amazonオーディブル(以下、Audible)により、2025年に最も聴かれた人気作品ランキング「Audibleベスト・オブ2025」の上位25作品が発表された。
2025年の1月1日(水)~11月15日(土)を集計期間とした同ランキングで1位となったのは、6月公開の映画化作品が大ヒットを果たし、再び注目を浴びた吉田修一の『国宝 上 青春篇』。2位には「2025年本屋大賞」を受賞した阿部暁子の『カフネ』、3位には直木賞作家・辻村深月による累計100万部突破のベストセラー『傲慢と善良』が続いた。第4位には「成瀬シリーズ」の『成瀬は天下を取りにいく』、第5位には『国宝 下 花道篇』がランクイン。なお、Audible版『国宝』のナレーターは上下ともに尾上菊之助(現:尾上菊五郎)が務めている。

『国宝』の上下巻に加え、今年8月に実写映画が公開された川村元気監督による『8番出口』も8位に入るなど、映画をきっかけに原作を「音で味わう」行動が広がった。毎年注目を集める「本屋大賞」関連作品の存在感も大きく、受賞作『カフネ』とノミネート作品『人魚が逃げた』が揃ってトップ10入り。作家・喜多川泰がAudibleのために書き下ろし、最初に音声で表現されるオーディオファースト作品の『いただきます。』もトップ10にランクインするなど、作品との新しい出会い方が広がっていることを示す結果となった。最も聴かれた10作品のうち、8作品が文学・フィクション作品となり、物語を耳で体験する楽しみ方が2024年に引き続いて広く支持された。上位25作品のランキングは、Audibleのウェブサイトにて公開されている。
Audibleは今年、日本で10周年を迎え、日本での新規制作作品数も前年比40%増とさらに拡大しました。今年一年、話題の新作から長年愛される名作、示唆を与えてくれる自己啓発本など幅広い作品をお届けすることができ、多くの方にAudibleに触れていただけたことを心から嬉しく感じています。今後もAudibleは、リスナーの皆さまの想像力を刺激し、没入感をもたらすストーリーテリングを通じて、日常を豊かにするコンテンツをお届けしてまいります。
Audibleカントリーマネージャー・逢阪志麻