レオス・カラックス監督による1991年制作の映画『ポンヌフの恋人』の4Kレストア版が、12月20日(土)より劇場公開されることが決定した。
同作は、工事のため閉鎖されたパリ最古の橋・ポンヌフ橋を舞台に、家をなくした2人の出会いを描いた痛切な恋愛映画。天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックスと、失恋の痛手と眼の奇病による失明の危機で家出した画学生ミシェルは、社会から隔絶された橋の上で激しい恋に落ちていく。アレックス役を『美しき仕事』(1999)『イッツ・ノット・ミー』(2024)などのドニ・ラヴァン、ミシェル役を『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)『真実』 (2019)などのジュリエット・ビノシュが演じた。
撮影時、本物の橋を長期間封鎖する許可が下りなかったため、カラックス監督は橋と周辺の街並みを再現したフランス映画史上最大級のオープンセットを建設。規格外のエピソードや巨額の製作費も話題となり、1992年の日本公開時には東京・シネマライズ渋谷で27週のロングラン上映を記録した。
公開情報の発表にあわせ、同作のティザー映像と場面写真も解禁された。ティザー映像は革命記念日の夜、セーヌ川の両岸に花火が打ちあがる中で、盗んだボートをアレックスが操縦し、ミシェルが水上スキーで疾走するシーン。場面写真では、ポンヌフ橋の上で踊るアレックスとミシェルの姿が切り取られている。
『ポンヌフの恋人』
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン
1991 年/フランス映画/カラー/125分/DCP/配給:ユーロスペース