映画『港のひかり』が11月14日(金)より全国の劇場で公開される。
同作は、北陸の港町を舞台にした監督・藤井道人、撮影・木村大作による完全オリジナル脚本の物語。主人公のヤクザの過去を捨てて生きる男・三浦を舘ひろしが、不慮の事故で両親を亡くした盲目の少年・幸太を歌舞伎界の新星として注目を集める尾上眞秀がそれぞれ演じるほか、成長した青年・幸太を眞栄田郷敦が演じる。舘ひろしにとって、7年ぶりの単独主演作となる。
新たに公開された予告映像では、三浦と幸太、そして笹野高史演じる2人を陰ながら見守ってきた荒川が登場。何ふり構わず身を投げ打ってまで幸太を守ろうとする三浦(舘ひろし)に対し、影ながら三浦と幸太を見守っていた荒川(笹野高史)は「なんであの子にそこまでしてあげるんだい?」と問うが、三浦は「あの子は私のことを、一人の人間として接してくれました」と小さく呟く。大人になった幸太(眞栄田郷敦)もまた、「おじさんは僕の世界を照らしてくれた。あなたは誰よりも温かった」と思いを吐露し、そんな幸太の言葉に涙が込み上げる三浦の姿も映し出される。
予告映像で流れているのは、同作のために書き下ろされた竹原ピストルによる楽曲“千切れ絵のように私は”。竹原からのコメントも公開された。
もう何年も何年も前。ほんのワンシーンでしたから、きっと舘ひろしさんは覚えてらっしゃらないかと思いますが、ぼくはとあるドラマで(そのときは自分も役者として、)舘ひろしさんと共演させていただいたことがあります。
竹原ピストル
カメラの前にいるときも、空き時間においても、気さくに他愛のない雑談を交わして下さったり、“竹原さん、飲む?薄いよ??”とご持参のコーヒーをご馳走して下さったり。舘さんはとても優しく、あたたかに接して下さいました。
この『千切り絵のように私は』という歌は、言うまでもなく、映画『港のひかり』に添えていただくために書き下ろしたものです。
だからまず第一に、この歌が『港のひかり』という作品にしっかりと寄り添えるものであったらいいなと思います。
それでいて、この歌を書くにあたっての発想の出発点、始めに思い描いたイメージは、ご一緒させていただいたあの撮影現場において、全身で感じ取った舘さんの重厚な人間力、包容力だったように思います。
ですから第二に、“舘さん、あのときはありがとうございました。”というごくごく私的な感謝の気持ちも、この歌を通して、こっそりと舘さんに伝わったら嬉しいなと思っています。
ちなみに舘さん、あのときは緊張し過ぎていて、コーヒーの濃い薄いを感じ取る余裕はありませんでしたよ。。笑
時を経て経て、ご馳走様でした!!
『港のひかり』
2025年11月14日(金)全国公開
■監督・脚本:藤井道人
■企画:河村光庸
■撮影:木村大作 ■美術:原田満生 ■音楽:岩代太郎
■出演:舘ひろし 眞栄田郷敦 尾上眞秀 黒島結菜 斎藤工 ピエール瀧 一ノ瀬ワタル MEGUMI 赤堀雅秋 市村正親 宇崎竜童 笹野高史 椎名桔平
■配給:東映 スターサンズ ■コピーライト:©2025「港のひかり」製作委員会