スピッツの楽曲“楓”を原案にした映画『楓』が12月19日(金)に全国公開される。この度、本予告と本ビジュアル、そして宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)の出演が解禁となった。
“楓”は、1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲。同年にアルバムからシングルカットされ、その後数多くのアーティストにカバーされている。ボーカルで作詞 / 作曲も担当する草野マサムネが綴った歌詞とメロディーが、聴く人それぞれに寄り添ってきた。
同作で監督を務めるのは行定勲。『世界の中心で、愛をさけぶ』に続くラブストーリーに挑む。物語を書き上げたのは、『ソラニン』『東京リベンジャーズ』などジャンルを問わず活躍する脚本家・髙橋泉。音楽は、藤井風などさまざまなアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、楽曲をCM、映画、ドラマなど多方面に提供してきたYaffleが担当する。
2人の主人公を演じるのは、福士蒼汰と福原遥。双子の弟・恵を失った兄・涼(福士蒼汰)と、恵の愛する恋人・亜子(福原遥)をそれぞれ演じ、福士は一人二役で、双子の兄と弟を演じ分ける。このたび追加キャストも解禁となった。 双子の涼と恵の幼なじみで、一番の理解者である梶野茂役を宮沢氷魚、カメラマンとして働く涼のアシスタントで、涼を慕う遠藤日和役を石井杏奈、亜子の行きつけの店の店長で、よき相談相手でもある辻󠄀雄介役をTravis Japanの宮近海斗が演じる。また、福士演じる双子の涼・恵の両親役に、大塚寧々、加藤雅也がラインナップ、ベテランキャストらが脇を固めている。
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら幸せに暮らしているが、実は彼は双子の弟のフリをした兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去っており、ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまったのだ。亜子を悲しませないように恵として振る舞う涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。「俺がずっとそばにいる」と、いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があった。
予告編では幸せあふれる2人の日常が切り取られる一方、病院で沈む表情の亜子や、「俺、間違ってたのかな」と葛藤する涼など、大切な人を失った悲しみの中で自分の想いに揺れる主人公たちの姿が散りばめられる。“楓”の印象的なサビ「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」とともに映し出される美しい星空は、主人公たちに訪れる儚い運命を予感させる。
子供の頃からスピッツさんの楽曲は大好きでしたが、「楓」は、大人になるにつれ、曲の深みやメッセージを理解できてから、より好きになった曲です。台本を初めて読んだ時、自分が梶野を演じることも忘れて、一読者としてすごく感動しました。梶野というキャラクターは、不器用で感情を表に出すのが得意じゃない人物で、福士蒼汰さん演じる双子の涼と恵とは、子供の頃から一緒に成長してきた一番の理解者です。彼は一見強く見えますが、実はすごく繊細で、そのギャップがとても魅力的なキャラクターだと感じました。福士さんとの共演は今回がはじめてでしたが、気さくに声をかけてくださり、昔から友達だったような感覚で撮影を楽しむことができました。
宮沢氷魚/梶野茂 役
これまでの生活の中にあふれていた、スピッツさんの楽曲。大人になってからその魅力を改めて感じていて、大好きな曲がたくさんあります。本作の台本には、登場人物それぞれが持つ心の矢印や、一生懸命に今を生きる姿が描かれており、「楓」の世界観、そして優しいスピッツさんの世界観が反映された、とても人間味のある素敵な物語だと感じました。私が演じた日和という役は、自分に正直で人に対しても真っ直ぐ。自分を肯定していて心の思うままに生きる魅力的な人です。すごく大らかな福士蒼汰さんとは、撮影中たくさんお話しさせていただき、福士さん演じる涼君と日和の関係性がより深まったと思います。同じ歳の福原遥さんとは2回目の共演で、変わらない優しさで現場はとても和やかでした。
石井杏奈/遠藤日和 役
オファーを受けた際、スピッツさんの「楓」から生まれた物語と聞き、出演を即決しました。脚本を読み、登場人物の情景や、変わっていく景色の中でそれぞれが迎える結末にたどり着いたとき、本当の愛に気づく物語なのだと思いました。雄介はすこしとぼけているというか、その人の意図しない部分を汲み取ってしまうキャラクターで、演じるうえで行定監督からも「天然な感じでいいよ」とアドバイスをいただきました。難しかったのは料理をすること。〝料理ができる感〟と〝店長感〟を出せるか不安でしたが、周りのスタッフさんが僕の表現を褒めてくださり嬉しかったです。映画への出演は今回がほぼ初めてで、短い期間でしたが、撮影現場でさまざまなことを吸収でき、とても実りのある経験になりました。
宮近海斗/辻󠄀雄介 役
『楓』
12月19日(金)全国公開
■出演:福士蒼汰 福原遥
宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗
大塚寧々 加藤雅也
■監督:行定勲
■脚本:髙橋泉
■原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
■音楽:Yaffle
■プロデューサー:井手陽子 八尾香澄
■製作:映画『楓』製作委員会
■制作プロダクション:アスミック・エース C&Iエンタテインメント
■配給:東映 アスミック・エース
Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
2025/日本/カラー/120分/シネスコ/Dolby5.1c
公式サイト: https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
【ストーリー】
僕は、弟のフリをした。君に笑っていてほしくて。
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があったー。
愛するからこそ、伝えられなかった想い。
めぐる季節の中で明らかになる、あまりにも切ない真実に、驚きと涙がとまらない。