映画『見はらし世代』が、10月10日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開される。このたび、本予告とポスタービジュアルが公開となった。
同作は、団塚唯我監督の長編デビュー作。2025年5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出されており、同部門における日本人史上最年少の監督作品となる。再開発が進む渋谷の街を舞台に、主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉、母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になったランドスケープデザイナーの父が、それぞれの関係について見つめ直そうとする姿を描いている。
主人公・蓮を演じるのは『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞新人賞を受賞した黒崎煌代。自身にとって初主演映画となる『見はらし世代』について、「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」とコメントしている。そのほか、父親の初を遠藤憲一、母親の由美子を井川遥、姉の恵美を木竜麻生が演じる。
海辺の別荘で過ごす家族4人の姿から始まる本予告では、ランドスケープデザイナーの父・初が仕事の電話を受け、「東京に戻らなければならないかもしれない」と母・由美子に伝えると、由美子に「この3日間は家族に集中してって言ったよね」と返されるシーンや、大人になり胡蝶蘭の配送ドライバーとして働く蓮が花を届けに行った先で、長年疎遠になっていた父と思いもよらぬ再会を果たすシーンなどが映し出されている。
『見はらし世代』
STORY
再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。ある日、蓮は配達中に父と数年ぶりに再会する。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。母を失って以来、姉弟と父は疎遠になっていたのだ。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。変わりゆく街並みを見つめながら、家族にとって、最後の一夜が始まる――
スタッフ・キャスト
監督・脚本:団塚唯我
キャスト:
黒崎煌代
遠藤憲一
木竜麻生 菊池亜希子
中山慎悟 吉岡睦雄 蘇鈺淳 服部樹咲 石田莉子 荒生凛太郎
中村蒼/井川遥
制作プロダクション・配給 シグロ
配給協力 インターフィルム レプロエンタテインメント
2025年︱カラー︱115 分︱2:1︱5.1ch︱DCP