米津玄師の“1991”が、10月10日(金)に公開される映画『秒速5センチメートル』の主題歌に決定した。
同作は、2007年に公開された新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を原作に、映像監督 / 写真家の奥山由之が監督を務めた実写作品。米津は1991年生まれで、10代の頃に劇場アニメーションと新海自身が書き下ろした同作品の小説に深い感銘を受けた。また、作品中の主人公・遠野貴樹と、ヒロイン・篠原明里が出会ったのも1991年であり、原作の世界観をリスペクトしながら、米津が主人公に自らを重ね楽曲を制作した楽曲となっている。さらに、監督の奥山も1991年生まれであり、監督と主題歌として同年齢同士が作品でタッグを組むこととなった。
情報解禁に際し、米津と奥山からのコメントが公開された。なお、米津の新たなアーティスト写真も公開されている。
米津玄師 コメント
映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。奥山由之 コメント
互いに「1991」年に生まれ、同じ時代にものづくりを始めて、だからこそ(きっと)似た悩みをくぐり抜けながら、時に一緒に創作をしてきた米津さんと、ついに『秒速5センチメートル』を共に描けたことが嬉しくてなりません。
主人公である貴樹の半生に、映像や音楽を通して僕ら自身を重ねて描くことの意味が「1991」という曲の筆跡に詰まっているように感じて、初めて聴いたとき、その歌詞と音色に心が震えました。一歩一歩の歩みを大切に踏みしめるような旋律を、ぜひスクリーンで体感していただけましたら幸いです。
また、”1991”が用いられた予告編も公開されている。
『秒速5センチメートル』

原作 新海誠 劇場アニメーション『秒速5センチメートル』
監督 奥山由之
脚本 鈴木史子
音楽 江﨑文武
主題歌 米津玄師「1991」
劇中歌 山崎まさよし
「One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜」
出演 松村北斗 高畑充希
森七菜 青木柚 木竜麻生 上田悠斗 白山乃愛
岡部たかし 中田青渚 田村健太郎 戸塚純貴 蓮見翔
又吉直樹 堀内敬子 佐藤緋美 白本彩奈
宮﨑あおい 吉岡秀隆
制作プロダクション Spoon.
配給 東宝
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会