企画展『時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010』が、9月3日(水)から12月8日(月)まで東京・六本木の国立新美術館で開催される。
同展は、昭和から平成へと移った1989年から2010年の20年間に、日本でどのような美術が生まれ、どのように発信されたのかを、国内外50組以上のアーティストの実践を通して検証する企画。2021年にオープンし、国立新美術館のアジア地域におけるパートナー美術館である香港のヴィジュアル・カルチャー美術館・M+との協働キュレーションにより、1980年代初頭からの国際化を伝える「プロローグ」、1989年を転換点として登場した表現を紹介する「イントロダクション」、そして、以降の時代を「過去という亡霊」「自己と他者と」「コミュニティの持つ未来」の3つの章(レンズ)で多角的に見つめ直す内容となっている。
また、関連イベントとして、9月13日(土)に出品作家によるリレー形式のアーティストトークを実施。森村泰昌、風間サチコ、西京人(小沢剛、ギムホンソック)らの出演が予定されている。イベントの参加費は無料だが、企画展の観覧券が必要となる。他にも関連イベントが予定されており、詳細は追ってアナウンスされる。
















『時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010』

主催 国立新美術館、M+、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催 日本経済新聞社
企画キュレーションチーム
キュラトリアル・ディレクター ドリアン・チョン(M+アーティスティック・ディレクター、チーフ・キュレーター)
キュレーター イザベラ・タム(M+ビジュアル・アート部門キュレーター)、尹志慧(国立新美術館主任研究員)
コーディネーティング・キュレーター 神谷幸江(国立新美術館学芸課長)
展覧会アドバイザー 逢坂恵理子(国立新美術館長)、林寿美(インディペンデント・キュレーター)
会期 2025年9月3日(水) ~ 2025年12月8日(月)
休館日 毎週火曜日 *ただし9月23日(火・祝)は開館、9月24日(水)は休館
開館時間 10:00 ~ 18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E(〒106-8558東京都港区六本木7-22-2)
観覧料(税込) 一般2,000円、大学生1,000円、高校生500円
※中学生以下は入場無料
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
参加アーティスト ※姓アルファベット順
会田誠、マシュー・バーニー、蔡國強、フランソワ・キュルレ、ダムタイプ、福田美蘭、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、デイヴィッド・ハモンズ、ピエール・ユイグ、石内都、ジョーン・ジョナス、笠原恵実子、川俣正、風間サチコ、小泉明郎、イ・ブル、シャロン・ロックハート、宮島達男、森万里子、森村泰昌、村上隆、長島有里枝、中原浩大、中村政人、奈良美智、西山美なコ、大竹伸朗、大岩オスカール、小沢剛、フィリップ・パレーノ、ナウィン・ラワンチャイクン、志賀理江子、島袋道浩、下道基行、曽根裕、サイモン・スターリング、ヒト・シュタイエル、束芋、高嶺格、フィオナ・タン、照屋勇賢、リクリット・ティラヴァニャ、椿昇、フランツ・ヴェスト、西京人、山城知佳子、やなぎみわ、柳幸典、ヤノベケンジ、米田知子、ほか
M+について

Photo: Kitmin Lee
Courtesy of M+, Hong Kong
M+はアジアの現代視覚文化(ヴィジュアルカルチャー)のグローバルミュージアムです。香港の西九龍文化地区(WestK)に位置し、20—21世紀の視覚芸術、デザイン、建築、映像、香港の視覚文化の作品の収集、展示、インタープリテーションに専念しています。ビクトリア湾のランドマークであるM+は、世界的に有名な建築事務所ヘルツォーク&ド・ムーロンが、TFPファレルズとアラップと提携して設計しました。延床面積65,000平方メートルの館内には33のギャラリーのほか、ラーニングハブ、映像センター、リサーチセンター、屋上庭園、その他のイベントやプログラムのためのスペースがあり、M+ファサードは世界最大級サイズのLEDスクリーンで、コミッション作品を中心とした映像プログラムを香港のスカイラインに映し出しています。M+はアジア各地およびそれ以外の地域からの作品を含む学際的なパーマネント・コレクションを保存管理しており、中でもハイライトは世界最大級の規模を誇る中国現代美術を集めたM+シグ・コレクションです。M+は現代視覚文化の研究と発表の拠点として思考と好奇心を触発します。
(企画展公式サイトより引用)
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/JCAW/