『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着』展が、東京・京橋のアーティゾン美術館で10月11日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで開催される。
石橋財団コレクションと現代美術家の共演によって美術の新たな可能性を探る『ジャム・セッション』の第6弾である同展では、沖縄出身のビデオアーティストである山城知佳子と宮城を拠点に活動する写真家の志賀理江子を迎え、新作を含めた作品を展示。社会構造の変化や災害を背景に顕在化する地域や文化のあいだに潜む断絶や、かつて共有されていた記憶の風化や薄れる震災や戦争の記憶の状況を踏まえ、「中心と周縁」「土地と記憶」というテーマを両者の作品から見つめ直す内容となる。さらに、情報が氾濫し事実の輪郭が曖昧になるポストトゥルース時代において、記憶や歴史に身体的に向き合う実践であり、作品そのものが行為として訴えかける力をもつ2人の表現者を通じてから、既存の物語や視点を問い直す契機となることが期待される。














会期中は関連プログラムとして、全5回からなる「土曜講座」を実施。山城、志賀が講師として登壇する回も含まれており、全て事前予約制となっている。詳細は美術館ウェブサイトにてアナウンスされる。
『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着』

主催:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
会場:アーティゾン美術館 6・5階展示室
会期:2025年10月11日[土]‒2026年1月12日[月・祝]
開館時間:10:00‒18:00(毎週金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(10月13日、11月3日、11月24日、1月12日は開館)、10月14日、11月4日、11月25日、12月28日‒1月3日
入館料(税込):日時指定予約制(2025年9月11日[木]よりウェブ予約開始)
ウェブ予約チケット1,200円、窓口販売チケット1,500円、学生無料(要ウェブ予約)
*予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットをご購入いただけます。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。
*この料金で同時開催の展覧会(石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 安井曾太郎)もご覧いただけます。
【関連プログラム】
第1回 「アーティスト・トーク 漂着展について」
講師:山城知佳子、志賀理江子 司会:内海潤也(本展担当学芸員)
日時:10月11日[土]14:00‒15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階 レクチャールーム
第2回 「喜納昌吉さんと集う」
講師:喜納昌吉(音楽家) 聞き手:安東嵩史(本展カタログ編集者)、山城知佳子
日時:10月25日[土]18:30‒20:00(18:00受付開始)
会場:アーティゾン美術館 6階 展示室
第3回 「著書『なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識』を軸に」
講師:宮本ゆき(デュポール大学宗教学科教授、デュポール人文学センター長) 聞き手:志賀理江子
日時:11月1日[土]14:00‒15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階 レクチャールーム
第4回 「著書『地域社会はエネルギーとどう向き合ってきたのか』を軸に」
講師:茅野恒秀(法政大学社会学部教授) 聞き手:志賀理江子
日時:11月22日[土]14:00‒15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階 レクチャールーム
第5回 「パラオ、沖縄、東京、そして… ̶〈不可視化した世界/忘却した時〉をたぐりよせる̶」
講師:森亜紀子(同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター研究員)
モデレーター:金城さつき(沖縄国際大学非常勤講師) 聞き手:山城知佳子
日時:12月20日[土]18:30‒20:00(18:00受付開始)
会場:アーティゾン美術館 6階 展示室
*事前申込制