随筆文芸誌『随風 01』の重版が決定した。
4月3日(木)に志学社内の文芸レーベル「書肆imasu」より刊行された同書は、随筆復興を推進する文芸誌。初代発行人である平林緑萌が、文芸評論家 / エッセイストの宮崎智之と文筆家の早乙女ぐりこを企画人として招いて創刊した。
創刊号となる『随風 01』は、宮崎智之が「巻頭随筆」を担当したほか、随筆特集「友だち」に浅井音楽、海猫沢めろん、オルタナ旧市街、岸波龍(機械書房)、早乙女ぐりこ、ササキアイ、作田優、鈴木彩可、竹田信弥(双子のライオン堂)、友田とん、西一六八、野口理恵など、書店主も含む多彩なメンバーが寄稿。また「批評」に、柿内正午、仲俣暁生、横田祐美子が名を連ねているほか、「座談会 城崎にて、香川にて」には、森見登美彦、円居挽、あをにまる、草香去来が参加している。「編集していない編集者の編集後記」は、北尾修一が執筆した。
同書の装幀は川名潤、挿画は坂内拓、本文組版ははあどわあく(大石十三夫)が担当している。
随筆復興は日本語話者の誰もが当事者となりうる文学運動だと考えています。そして、その根拠地である『随風』は、誰にとっても身近な雑誌でありたい。いま吹き始めた「風」は、あなたの髪を揺らし、頬を撫でます。ともに風を受けて走りましょう。
『随風』初代発行人 平林緑萌
随筆/エッセイを文学の、散文芸術の一大ジャンルとして復興させ、シーンを盛り上げていきます。『随風』の影響でまた新しい才能が現れて、肯定的にであれ、否定的にであれ、シーンを引き継ぎ、更新していく。そういった文学の営みを駆動さていくため、ここに令和の文芸運動「随筆復興の春」の始動を宣言します。
文芸評論家・宮崎智之
随筆/エッセイのたのしいところは、読み手と書き手の間に境界がなく、自由に気軽に行き来できるところだと思います。読むのもいいし書くのもいい。遠くから眺めていないで、『随風』という新しい広場で一緒に遊びましょう。いつでもあなたを待っています!
文筆家・早乙女ぐりこ