フランス映画『C’est pas Moi』が『It’s Not Me イッツ・ノット・ミー』を邦題として、4月26日(土)より全国公開される。
同作は『ポンヌフの恋人』を手がけたレオス・カラックスが監督を務め、『第77回カンヌ国際映画祭』のカンヌ・プレミア部門で上映されたもの。『勝手にしやがれ』をこの世に生み出したフランスの名監督ジャン=リュック・ゴダールへオマージュを捧げ、カラックスの全てが凝縮された42 分のスペクタクルとなっている。
制作のきっかけとなったのは、パリの現代美術館ポンピドゥー・センターで企画されたカラックスの展覧会。ポンピドゥーからの「いま君はどこにいる?(Où en êtes vous, Leos Carax?)」という問いに対するアンサーとして同作は制作された。『カンヌ国際映画祭』のディレクターであるティエリー・フレモーは、この映画を「美学的なエッセイのようであり、まばゆく、とても素晴らしい作品」と評している。
また、場面写真も公開された。天井に反射した揺らめく水面を背景に飛び込み台から体を浮かせた不思議なカットや、『TOKYO!』の怪人メルド(ドゥニ・ラバン)がカラックスと一緒に公園を闊歩するシーン、犬がくつろぐベッドサイドでカラックスが煙草に火をつける場面など。そして、稲妻が走る瞬間を切り取ったカットは、カラックスの娘ナースチャ・ゴルベワ・カラックスの横顔を捉えたものとなっている。
また、公開を前に3月20日(木・祝)から23日(日)にかけて神奈川・みなとみらい21地区を中心に開催される『横浜フランス映画祭2025』での上映も決定。映画祭では、レオス・カラックス監督の来日も予定されている。
『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』
監督:レオス・カラックス/撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:ドニ・ラヴァン、カテリーナ・ウスピナ、ナースチャ・ゴルベワ・カラックス
フランス/42 分/2024 年/カラー&モノクロ/1.78:1
原題『C’est pas Moi』/英語題『It’s Not Me』
配給:ユーロスペース
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2025年4月26日(土)よりユーロスペースほか全国ロードショー